社債
重要度 C第1・2問で出題過去問 6問
社債は、建設業経理士2級の第29〜39回(11回)のうち6回で出題された論点です(収録142問中6問・重要度C)。出題されるのは第1問・第2問です。
要点:発行時は払込金額で計上し、社債発行費は繰延資産。償却原価法で額面との差額を期間配分し、社債利息に加える。
覚える要点
- 社債は額面ではなく払込金額(額面×発行価格÷100)で計上し、額面との差額は発行時に仕訳しない。償却原価法(定額法)で毎期均等に社債利息へ加える。
- 社債募集広告費などは「繰延経理」の指示があれば社債発行費(繰延資産)。償却額=発行費÷償還期間(期中発行なら月割)。借方は社債発行費償却。
- 買入償還の社債償還益(損)=帳簿価額−買入価額(額面×買入価格÷100)。端数利息は社債利息として別に処理し、償還損益に混ぜない。
- 取得側(投資有価証券)の償却原価法は、額面と取得価額の差額を償還までの年数で割り、経過年数分を取得価額に加える。利率や利払日は使わない。
勉強のしかた:第1問の発行仕訳と第2問の償還益・償却原価の計算が中心。発行者側(社債・社債利息)と取得者側(投資有価証券・有価証券利息)の科目を対にして覚える。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、社債で間違えやすい点を集めました。
- 第39回 第2問 (2):利率 5% や利払日は受取利息の計算用で、償却原価には関係ない。「前期首」取得なので当期末で 2年分(1年分の 4,920,000 にしない)。取得側なので投資有価証券の帳簿価額が額面に近づいていく。
- 第38回 第1問 (2):社債を額面 10,000,000 で計上しないこと。「繰延経理する」とあるので広告宣伝費(費用)ではなく社債発行費を使う。
- 第37回 第2問 (1):端数利息を償還額に混ぜない。額面より安く買い戻せた差額だけが償還益。
- 第35回 第1問 (2):社債を額面 20,000,000 で計上して差額を費用にするのは誤り。額面との差額 300,000 は発行時には仕訳せず、毎期の償却原価法で社債利息に加える。また利率・利払日はこの仕訳には関係ない(利息の支払時に使う情報)。
- 第31回 第2問 (2):端数利息を償還益から引いて −10,000 としないこと。利息は利息、償還損益は額面と買入価額の差、と分けて考える。
- 第29回 第1問 (5):問われているのは「当期の決算における仕訳」であり、発行時の支出の仕訳(当座預金の減少)ではない。償却期間は社債の償還期限までの期間(5 年)で、3 年ではない。
この論点の問題
社債(満期保有目的債券)の償却原価法による帳簿価額第39回 第2問 (2)
社債の発行(割引発行と社債発行費の繰延経理)第38回 第1問 (2)
社債の買入償還(社債償還益)第37回 第2問 (1)
社債の割引発行と社債発行費の繰延経理第35回 第1問 (2)
社債の買入償還による社債償還益第31回 第2問 (2)
社債発行費の償却(繰延経理)第29回 第1問 (5)
同じ大問で出る論点
第1・2問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。