社債の割引発行と社債発行費の繰延経理
これは建設業経理士2級 第35回(2024年9月8日(日)実施) 第1問 (2)(配点 4点)の問題です。論点は「社債」(重要度C・解答の形は記号+勘定科目+金額)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の各取引について仕訳を示しなさい。使用する勘定科目は下記の<勘定科目群>から選び、その記号(A〜Y)と勘定科目を書くこと。なお、解答は次に掲げた(例)に対する解答例にならって記入しなさい。(例)現金 ¥100,000 を当座預金に預け入れた。→ 借方 B 当座預金 100,000 / 貸方 A 現金 100,000
当期首に社債(額面総額 ¥20,000,000 償還期限 5 年 利率年 5% 利払日 9 月 30 日、3 月 31 日の年 2 回)を額面 ¥100 につき ¥98.5 で発行し、全額の払込みを受け、当座預金とした。この社債発行に際して生じた社債募集広告費などの支出 ¥150,000 は、小切手を振り出して支払い、繰延経理することとしている。この社債発行に係る仕訳を示しなさい。
A現金B当座預金C材料貯蔵品D未成工事支出金E投資有価証券F賞与引当金G機械装置H社債J未払配当金K資本金L資本準備金M利益準備金N繰越利益剰余金Q完成工事高R賞与S社債発行費T受取配当金U減価償却費W固定資産売却益X固定資産売却損Y賞与引当金繰入額
解答欄
正解
| 記号 | 借方科目 | 金額 | 記号 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| B | 当座預金 | 19,700,000 | H | 社債 | 19,700,000 |
| S | 社債発行費 | 150,000 | B | 当座預金 | 150,000 |
解き方
- 払込金額 = 20,000,000 × 98.5 ÷ 100 = 19,700,000。社債は払込金額で計上する(償却原価法で期末に額面へ近づけていく)。借方 当座預金 19,700,000 / 貸方 社債 19,700,000。
- 社債発行のための広告費などは「繰延経理する」とあるので、費用ではなく繰延資産の社債発行費 150,000 を借方に立てる。小切手を振り出したので貸方は当座預金 150,000。
- 当座預金が借方と貸方の両方に出るが、そのまま2行で書いてよい(相殺して 19,550,000 としても正解になるが、模範解答は2行)。
引っかけ:社債を額面 20,000,000 で計上して差額を費用にするのは誤り。額面との差額 300,000 は発行時には仕訳せず、毎期の償却原価法で社債利息に加える。また利率・利払日はこの仕訳には関係ない(利息の支払時に使う情報)。
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論点ページ:社債の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→第35回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士2級 第35回(2024年9月8日(日)実施) 第1問 (2)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する