工事別原価計算表

重要度 A第4問で出題過去問 4問

工事別原価計算表は、建設業経理士2級の第29〜39回(11回)のうち4回で出題された論点です(収録142問中4問・重要度A)。出題されるのは第4問です。

要点:工事ごとに月初未成工事原価と当月発生の直接費を集計し、工事間接費を配賦する。完成した工事の合計が当月完成工事原価、未完成は月末未成工事原価。縦計と横計を必ず一致させる。

覚える要点

  • 月初未成工事原価は前月繰越高の4費目を工事ごとに合計する。当月着工の工事は「―」。
  • 労務費は資料の数字ではなく予定賃率×直接作業時間で自分で計算する。
  • 直接原価基準の予定配賦率=工事間接費予算額÷直接原価の総発生見込額(4%・5%など)。配賦基準は当月の材料費+労務費+外注費+直接経費で、月初未成工事原価は含めない。
  • 完成した工事は月初+当月直接原価+工事間接費を当月完成工事原価に、未完成の工事は月末未成工事原価に書く。検算は縦計(全費目の合計)=横計(完成+未成)。
  • 配賦差異の月末残高=前月繰越残高±当月差異(予定配賦額−実際発生額)。借方どうしは加算、借方と貸方は相殺して残った側をA(借方)・B(貸方)で答える。

勉強のしかた:第4問の24点の中核。表を埋める順序(月初→労務費→直接原価合計→配賦額→完成・未成)を固定し、最後に配賦差異の繰越計算まで一気に解く練習を回数こなす。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、工事別原価計算表で間違えやすい点を集めました。

  • 第38回 第4問 問1:労務費は資料の数字ではなく予定賃率 × 時間で自分で出す。工事間接費の配賦基準は「直接原価」なので材料費・労務費・外注費・直接経費の合計に率を掛ける(直接作業時間ではない)。月末残高は当月の差異だけでなく前月繰越 12,500 を足し、借方どうしなので加算になる。
  • 第36回 第3問 問2:直接原価基準なので配賦基準は「材料費+労務費+外注費+直接経費」の合計。材料費だけや労務費だけで配賦しない。配賦差異の月末残高は当月分(借方 9,700)に前月繰越(貸方 4,500)を加減して求める。当月分だけを答えると 9,700 になり誤り。
  • 第33回 第4問 問2:工事間接費配賦差異の月末残高は「当月の差異」ではなく、前月からの繰越 3,500(借方)を加減した残高で答える。当月は貸方差異 2,200 だが、借方残高 3,500 のほうが大きいので月末はまだ借方残高 1,300(A)になる。予定配賦率は直接作業時間ではなく直接原価に対する率(4%)である点にも注意する。
  • 第31回 第4問 問2:直接原価基準の配賦基準は「当月の直接原価」であり、月初未成工事原価は含めない。配賦差異は当月分だけでなく前月繰越 2,500(借方)と合算する。借方どうしなので足すが、当月が貸方差異なら相殺になる。

この論点の問題

同じ大問で出る論点

第4問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。