工事間接費の予定配賦と配賦差異

重要度 A第3・4問で出題過去問 4問

工事間接費の予定配賦と配賦差異は、建設業経理士2級の第29〜39回(11回)のうち4回で出題された論点です(収録142問中4問・重要度A)。出題されるのは第3問・第4問です。

要点:予定配賦率=予算額÷基準操業度。予定配賦額と実際発生額の差が配賦差異。予定<実際なら借方差異(不利)、予定>実際なら貸方差異(有利)。

覚える要点

  • 予定配賦率=年間予算額÷年間予定作業時間(基準操業度)。当月の時間で割らない。端数は指示どおり円未満を四捨五入し、以後は丸めた率で計算する。
  • 特定工事への予定配賦額=予定配賦率×その工事の実際作業時間(走行距離など)。
  • 配賦差異は特定工事分ではなく、当月の全工事への予定配賦額合計と実際発生額を比べる。「その他の工事」の時間を落とさない。
  • 予定配賦額<実際発生額なら借方差異(不利差異)、予定>実際なら貸方差異(有利差異)。解答記号のA・Bがどちらを指すかは問題文で確かめる。
  • 月次で繰り越す問題では、月末残高=前月繰越残高±当月差異。借方と貸方は相殺し、残った側で答える。

勉強のしかた:第3問の小問3つ(配賦率→配賦額→差異)の型。第4問の工事別原価計算表でも配賦差異の月末残高が問われるので、前月繰越との相殺まで含めて練習する。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、工事間接費の予定配賦と配賦差異で間違えやすい点を集めました。

  • 第38回 第3問:配賦率は年間の予算と年間の予定時間で計算する(当月の時間で割らない)。配賦差異は No.305 だけでなく当月の全作業時間で予定配賦額を出してから実際額と比べる。予定>実際は貸方差異(有利差異)。
  • 第35回 第3問:配賦差異は「当月の全工事への予定配賦額」と実際発生額を比べる。No.351 だけの配賦額と比べたり、その他の工事の 124 時間を落としたりしない。予定のほうが多ければ貸方差異(B)、実際のほうが多ければ借方差異(A)。
  • 第32回 第3問:問3 の配賦差異は No.201 だけでなく当月の全工事(その他の工事を含む 2,690 時間)の予定配賦額と実際発生額を比べる。予定より実際が多ければ借方差異(不利差異)。
  • 第29回 第4問 問1〜問3:配賦率は四捨五入した 131 を使って以後の計算をする(130.56 のまま計算すると答えが合わない)。配賦差異は 4 つの工事すべてへの配賦額の合計と実際発生額を比べる。丙工事分だけと比べてはいけない。

この論点の問題

同じ大問で出る論点

第3・4問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。