車両関係費の予定配賦率・予定配賦額・配賦差異
これは建設業経理士2級 第29回(2021年9月12日(日)実施) 第4問 問1〜問3(配点 14点)の問題です。論点は「工事間接費の予定配賦と配賦差異」(重要度A・解答の形は記号+表)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
P 建設株式会社は、各工事現場の管理のために、3 台の車両(1 号車、2 号車、3 号車)を使用している。これら車両に係る費用を各工事に配賦するために、車両走行距離を基準とした予定配賦法を採用している。次の<資料>に基づき、下記の問に解答しなさい。
問1 当会計期間の車両関係費予定配賦率を計算しなさい。なお、計算過程において端数が生じた場合は、円未満を四捨五入すること。
問2 当月の丙工事への予定配賦額を計算しなさい。
問3 当月の車両関係費に関する配賦差異を計算しなさい。なお、配賦差異については、有利差異の場合は「A」、不利差異の場合は「B」を解答用紙の所定の欄に記入しなさい。
- (1) 当会計期間の車両関係費予算
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 1 号車 減価償却費 | ¥860,000 |
| 2 号車 減価償却費 | ¥540,000 |
| 3 号車 減価償却費 | ¥1,085,000 |
| 車両修繕管理費 | ¥642,000 |
| 車両保険料その他 | ¥137,000 |
- (2) 当会計期間の車両走行距離(予定) 25,000 km
- (3) 当月の工事現場別車両利用実績
| 工事 | 走行距離 |
|---|---|
| 甲工事 | 630 km |
| 乙工事 | 420 km |
| 丙工事 | 150 km |
| その他の工事 | 180 km |
- (4) 当月の車両関係費実際発生額 ¥198,000
解答欄
正解
| 問1 車両関係費予定配賦率(1 km 当たり) | 131 円 |
|---|---|
| 問2 丙工事への予定配賦額 | 19,650 円 |
| 問3 配賦差異 | 17,220 円 |
| 問3 記号 | B |
解き方
- 年間の車両関係費予算 = 860,000 + 540,000 + 1,085,000 + 642,000 + 137,000 = 3,264,000。
- 予定配賦率 = 3,264,000 ÷ 25,000 km = 130.56 → 円未満を四捨五入して 131 円/km。
- 丙工事への予定配賦額 = 131 × 150 km = 19,650。
- 当月の予定配賦額合計 = 131 × (630 + 420 + 150 + 180 = 1,380 km) = 180,780。
- 配賦差異 = 予定 180,780 − 実際 198,000 = −17,220。実際のほうが多いので不利差異 → 記号 B。
引っかけ:配賦率は四捨五入した 131 を使って以後の計算をする(130.56 のまま計算すると答えが合わない)。配賦差異は 4 つの工事すべてへの配賦額の合計と実際発生額を比べる。丙工事分だけと比べてはいけない。
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論点ページ:工事間接費の予定配賦と配賦差異の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→第29回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士2級 第29回(2021年9月12日(日)実施) 第4問 問1〜問3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する