リース会計
重要度 B第3・4問で出題過去問 9問
リース会計は、建設業経理士1級 財務諸表の第29〜39回(11回)のうち2回で出題された論点です(収録97問中9問・重要度B。うち1問は会計処理の正誤の一部として出題)。出題されるのは第3問・第4問です。
要点:ファイナンス・リースはリース料総額から利息相当額を引いた額でリース資産とリース債務を計上する。支払時は各期のリース料から定額法で配分した支払利息を引いた残りをリース債務の減少にする。所有権移転外はリース期間を耐用年数・残存価額ゼロの定額法で償却する。所有権移転ありは自社の償却方法(定率法など)と経済的耐用年数で償却する。
覚える要点
- ファイナンス・リースは解約不能(ノンキャンセラブル)とフルペイアウトの2要件。メンテナンス費用をリース会社が負担する契約はフルペイアウトを満たさずオペレーティング・リース。
- 開始日にリース料総額から利息相当額を引いた額でリース資産/リース債務を計上する。リース料総額のまま計上しない。
- 支払時は年間リース料のうち定額法で配分した支払利息(利息相当額÷リース期間)を引いた残りをリース債務の減少にする。
- 所有権移転外はリース期間を耐用年数、残存価額ゼロの定額法で償却し、自社の償却方法(定率法)や経済的耐用年数は使わない。
- 所有権移転ありは自社の固定資産と同じ方法・経済的耐用年数で償却する。定率法では初年度から改定償却率を使わず、償却額が保証額を上回ることを確かめる。
勉強のしかた:第4問の4仕訳(開始日・支払時・決算時・所有権移転時)は同じ資料で続けて出る。利息相当額の控除と償却の耐用年数の違いを表にし、移転外と移転ありを並べて解く。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、リース会計で間違えやすい点を集めました。
- 第36回 第4問 問1:リース料総額 40,000,000 のままリース資産・リース債務を計上しない。利息相当額 2,000,000 を除いた額が取得価額になる。
- 第36回 第4問 問2:リース料 4,000,000 の全額をリース債務の減少にしない。利息法ではなく定額法の指示なので、毎期の支払利息は 200,000 で一定になる。
- 第36回 第4問 問3:耐用年数は経済的耐用年数 15年ではなくリース期間 10年。所有権が移転しないリース物件はリース期間終了時に返却するので、残存価額はゼロにする。
- 第36回 第4問 問4:所有権移転外(問3)との違いは、償却方法と耐用年数。移転ありは経済的耐用年数 15年・自社の方法(定率法)で、残存価額の扱いも自社の固定資産と同じにする。初年度から改定償却率 0.143 を使わない(通常の償却額が保証額を下回る年度から使う)。
- 第30回 第4問 問1:リース料総額 36,000,000 のままリース資産・リース債務を計上しない。利息相当額 1,800,000 を除いた額が取得価額になる。リース取引開始日にはリース料の支払はないので、現金は動かない。
- 第30回 第4問 問2:リース料 3,000,000 の全額をリース債務の減少にしない。利息法ではなく定額法の指示なので、毎期の支払利息は 150,000 で一定になる。支払手数料(シ)を使わない。
この論点の問題
ファイナンス・リース取引開始日の仕訳第36回 第4問 問1
リース料支払時の仕訳(利息相当額の定額配分)第36回 第4問 問2
所有権移転外リースの決算時の仕訳(定額法)第36回 第4問 問3
所有権移転リースの場合の決算時の仕訳(定率法・経済的耐用年数)第36回 第4問 問4
ファイナンス・リース取引開始日の仕訳(利息相当額控除)第30回 第4問 問1
リース料支払時の仕訳(利息相当額の定額配分)第30回 第4問 問2
所有権移転外リースの決算時の仕訳(リース期間定額法)第30回 第4問 問3
所有権移転リースの場合の決算時の仕訳(定率法・経済的耐用年数)第30回 第4問 問4
この論点を含む問題
次の問題では、会計処理の正誤の中の一部としてリース会計が問われます。解説の該当箇所で、この論点の処理を確かめてください。
同じ大問で出る論点
第3・4問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
B 共同企業体(JV)会計A 純資産・持分・株主資本等変動計算書A 退職給付会計A 繰延資産・無形固定資産(ソフトウェア・株式交付費・社債発行費)B ヘッジ会計・デリバティブA 有価証券(償却原価法・その他有価証券の評価)
出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。