所有権移転外リースの決算時の仕訳(リース期間定額法)
これは建設業経理士1級 財務諸表 第30回(2022年3月13日(日)実施) 第4問 問3(配点 3点)の問題です。論点は「リース会計」(重要度B・解答の形は仕訳(記号+勘定科目+金額)または金額(千円))。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
当社(決算日:3月31日)は、次の<条件>で甲リース会社から機械装置をリース(ファイナンス・リース)した。これを基に、下の問1〜問4に解答しなさい。ただし、使用する勘定科目は下記の<勘定科目群>から選び、その記号(ア〜ス)と勘定科目を書くこと。なお、当社における減価償却の記帳は間接記入法によっている。
<条件>
① 所有権移転条項、割安購入選択権ともになし。
② 解約不能のリース取引で契約期間は 12年である。
③ リース料の総額は ¥36,000,000 で、支払いは 1年分のリース料(均等額)を毎期末日に現金で支払う。
④ リース取引開始日は 20×1年4月1日である。
⑤ リース物件(機械装置)の経済的耐用年数は 15年である。
⑥ 当社の減価償却方法は定率法(15年の償却率 0.133、改定償却率 0.143、保証率 0.04565)である。
⑦ リース料に含まれる利息相当額は ¥1,800,000 で、定額法により各期に配分する。
問3 20×2年3月31日決算時の仕訳を答えなさい。
アリース資産イ工事未払金ウ前払費用エ減損損失オ支払利息カリース債務キ現金ク減価償却累計額コ支払手形サ減価償却費シ支払手数料ス短期借入金
解答欄
正解
| 記号 | 借方科目 | 金額 | 記号 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| サ | 減価償却費 | 2,850,000 | ク | 減価償却累計額 | 2,850,000 |
解き方
- 所有権移転外ファイナンス・リースのリース資産は、リース期間を耐用年数、残存価額をゼロとして減価償却する(リース期間定額法)。当社の自己所有資産の償却方法(定率法・耐用年数 15年)は使わない。
- 減価償却費 = 34,200,000 ÷ 12年 = 2,850,000。取得価額はリース料総額ではなく、利息相当額を除いたリース資産の計上額を使う。
- 間接記入法なので、仕訳:(借)減価償却費 2,850,000 /(貸)減価償却累計額 2,850,000。リース料の支払(問2)は期末日に別に処理済みなので、決算時の仕訳は減価償却だけになる。
引っかけ:耐用年数は経済的耐用年数 15年ではなくリース期間 12年。所有権が移転しないリース物件はリース期間終了時に返却するので、残存価額はゼロにする。条件⑥の定率法は自己所有の固定資産に対する方法であり、所有権移転外リース資産には適用しない。
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→第30回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 財務諸表 第30回(2022年3月13日(日)実施) 第4問 問3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する