令和元年度 問題5論点:工程管理重要度 B未着手

躯体工事のネットワーク工程表(作業内容・フリーフロート・総所要日数・工事完了日・工程の見直し)

これは1級建築施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年10月20日(日)実施) 問題5の問題です。論点は「工程管理」(重要度B・解答の形は五肢択一・穴埋め)。採点すると、解き方 8 手順・引っかけの指摘が読めます。

市街地での事務所ビルの建設工事において,各階を施工量の異なるA工区とB工区に分けて工事を行うとき,躯体工事工程表(3階柱,4階床梁部分)に関し,次の1.から4.の問いに答えなさい。

工程表は作成中のもので,検査や設備関係の作業については省略している。

各作業の内容は作業内容表のとおりであり,Aで始まる作業名はA工区の作業を,Bで始まる作業名はB工区の作業を示すが,作業A2及び作業B2については作業内容及び担当する作業班を記載していない。

なお,各作業班は,各工区ごとに確保できているものとする。

また,各作業は一般的な手順に従って施工し,各作業班は複数の作業を同時に行わず,先行する作業が完了してから後続の作業を開始するものとする。

〔工事概要〕

用途:事務所

構造・規模:鉄筋コンクリート造,地下1階,地上6階,延べ面積3,200m²

鉄筋コンクリート製の壁はなく,階段は鉄骨造で別工程により施工する。

外壁:ALCパネル

1. 作業A2及び作業B2の作業内容を記述しなさい。

2. 作業B7のフリーフロートを記入しなさい。

3. 始から終までの総所要日数と,工事を令和元年10月23日(水曜日)より開始するときの工事完了日を記入しなさい。

ただし,作業休止日は,土曜日,日曜日,祝日,振替休日のほか,雨天1日とする。

なお,10月23日以降年末までの祝日は,文化の日(11月3日)と勤労感謝の日(11月23日)である。

4. 工事着手に当たり,各作業班の手配状況を確認したところ,型枠作業班が1班しか手配できないため,1班で両工区の作業を行うこととなった。この時に,次の記述の[  ]に当てはまる語句又は数値をそれぞれ記入しなさい。

工程の見直しに当たって,型枠作業班は同じ工区の作業を続けて行うこととしたため,作業B3は,作業B2の完了後で作業[あ]の完了後でないと開始できないこととなる。

このため,作業休止日が同じ場合,工事完了日は当初工程より暦日で[い]日遅れることとなる。

躯体工事工程表(3階柱,4階床梁部分)。ネットワーク工程表。始点の結合点「始」から作業A1(1日)でA工区とB工区の分岐点の結合点に至る。A工区はそこから作業A2(3日)→A3(3日)→A4(5日)→A5(2日)→A6(3日)→A7(3日)と直列に続き,合流点の結合点に入る。B工区は同じ分岐点(A1の完了後)から作業B1(1日)→B2(2日)→B3(2日)→B4(2日)→B5(1日)→B6(2日)→B7(2日)と直列に続き,同じ合流点に入る。合流点から作業C1(1日)→C2(1日)で終点の結合点「終」に至る。ダミーはない。凡例:結合点の間の矢線の上に作業名A1,下に所要日数1と書かれ,作業A1の所要日数が1日であることを表している。
作業内容表
作業名作業内容担当する作業班
A1,B13階墨出し墨出し作業班
A2,B2[  ][  ]
A3,B3柱型枠の組立て型枠作業班
A4,B4梁型枠の組立て(梁下支保工を含む)型枠作業班
A5,B5フラットデッキの敷設型枠作業班
A6,B6梁の配筋鉄筋作業班
A7,B7床の配筋鉄筋作業班
C1清掃及び打込み準備(A工区及びB工区)清掃準備作業班
C2コンクリート打込み(A工区及びB工区)打込み作業班

解答欄

日
日
日

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

1. 作業A2及び作業B2の作業内容柱の配筋(柱配筋・柱の配筋(鉄筋作業班)・3階柱の配筋・柱の鉄筋組立て・柱鉄筋の組立て・柱筋の組立て も正解)
2. 作業B7のフリーフロート7 日
3. 総所要日数22 日
3. 工事完了日令和元年11月25日(11月25日・2019年11月25日・令和元年11月25日(月曜日)・R1.11.25・11月25日(月)・令和元年11月25日(月)・2019/11/25 も正解)
4. [あ]に当てはまる作業名A5(作業A5 も正解)
4. [い]に当てはまる数値3 日

解き方

  1. 1. 墨出し(A1)の後,柱型枠の組立て(A3)の前に行う作業は柱の配筋である。柱型枠は配筋の後でないと建て込めないので,A2・B2は「柱の配筋」(担当は鉄筋作業班)。壁は鉄筋コンクリート製ではないので壁の配筋は入らない。
  2. 2. 各作業の最早終了時刻(EFT)を求める。A工区:A1=1,A2=1+3=4,A3=4+3=7,A4=7+5=12,A5=12+2=14,A6=14+3=17,A7=17+3=20。B工区(A1の完了後に開始):B1=1+1=2,B2=2+2=4,B3=4+2=6,B4=6+2=8,B5=8+1=9,B6=9+2=11,B7=11+2=13。
  3. C1の最早開始時刻はA7・B7の遅いほうの20日。B7のフリーフロート=後続作業C1の最早開始時刻20−B7の最早終了時刻13=7日。
  4. 3. C1=20+1=21,C2=21+1=22なので総所要日数は22日(クリティカルパスはA1→A2→A3→A4→A5→A6→A7→C1→C2)。
  5. 工事完了日:作業日22日に雨天1日を加えた23日が必要。10月23日(水)から土日・祝日を除いて数えると,10月は23〜25日・28〜31日の7日,11月1日で8日,11月3日(日・文化の日)の振替休日の4日(月)を除いて5〜8日で12日,11〜15日で17日,18〜22日で22日(23日の勤労感謝の日は土曜日),25日(月)で23日目となる。工事完了日は令和元年11月25日。
  6. 4. 型枠作業班が1班で,同じ工区の作業(柱型枠→梁型枠→フラットデッキ)を続けて行うので,A3→A4→A5を終えてからB3→B4→B5に移る。B3はB2の完了後で,かつ作業A5の完了後でないと開始できない(あ=A5)。
  7. 見直し後:B3の開始はmax(B2=4,A5=14)=14で,B3=16,B4=18,B5=19,B6=21,B7=23。C1の開始はmax(A7=20,B7=23)=23で,C1=24,C2=25。総所要日数は25日となり3日延びる。
  8. 作業日が3日増えるので,11月25日(月)の後の26日(火)・27日(水)・28日(木)に作業して完了日は11月28日(木)。休日を挟まないので,暦日でも3日遅れる(い=3)。
引っかけ:B1は始点ではなくA1(墨出し)の完了後に始まる。工事完了日は雨天1日を加え,11月3日(日)の振替休日11月4日(月)を休止日に入れる。11月23日は土曜日なので振替休日は生じない。

同じ論点の過去問

令和元年度の前後の問題

1級建築施工管理技士 第二次検定 過去問一覧(回別・論点別)

出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年10月20日(日)実施) 問題5。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する