両端固定柱の座屈荷重
これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年7月21日(日)実施) No.11の問題です。論点は「構造力学」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
表に示す角形鋼管柱の座屈荷重の値として,正しいものはどれか。
ただし,図に示すとおり,支点は両端固定とし水平移動は拘束されているものとする。
| 部材長さ L[m] | 断面二次モーメント I[mm⁴] | ヤング係数 E[N/mm²] |
|---|---|---|
| 10 | 3.0 × 10⁸ | 2.0 × 10⁵ |

解答欄
正解
正解:(4) 2,400π²kN
解き方
- 弾性座屈荷重は Pk = π²EI / lk² で求める。両端固定で水平移動が拘束されている場合、座屈長さ lk は部材長さの0.5倍である。
- lk = 0.5 × 10m = 5m = 5,000mm である。
- Pk = π² × 2.0 × 10⁵N/mm² × 3.0 × 10⁸mm⁴ ÷ (5,000mm)² = π² × 6.0 × 10¹³ ÷ 2.5 × 10⁷ = 2.4 × 10⁶ × π² N = 2,400π²kN となる。よって(4)が正しい。
選択肢ごとの解説
- (1)誤り。座屈長さを部材長さ10mのまま計算し、さらに π² を π とした値である。
- (2)誤り。座屈長さを部材長さ10mのまま計算した値で、両端固定の係数0.5を考慮していない。
- (3)誤り。π² ではなく π としている。
- (4)正しい。lk = 5m として Pk = π²EI/lk² = 2,400π²kNである。
引っかけ:両端固定(移動拘束)は lk = 0.5L。座屈荷重は lk² に反比例するので、10mのままだと1/4の600π²kNになる。
同じ論点の過去問
令和8年度 No.53ヒンジラーメンの支点反力
令和8年度 No.11中空断面の断面二次モーメント
令和8年度 No.12単純梁(両端張出し)の曲げモーメント図
令和7年度 No.5ラーメン架構の曲げモーメント図(水平荷重)
令和7年度 No.11山形ラーメンの支点反力(斜材の等分布荷重)
論点ページ:構造力学の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和6年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年7月21日(日)実施) No.11。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する