令和5年度 No.10論点:構造力学重要度 A配点 1点未着手

3ヒンジラーメンの曲げモーメント図(モーメント荷重)

これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年6月11日(日)実施) No.10の問題です。論点は「構造力学」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

図に示す3ヒンジラーメン架構の点Dにモーメント荷重Mが作用したときの曲げモーメント図として,正しいものはどれか。

ただし,曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。

3ヒンジラーメン架構。支点A(左下)と支点B(右下)はピン支点で、柱の高さは2l。柱頂部をD(左)・E(右)とし、梁DEの中央にヒンジCがある(DからCまでl、CからEまでl)。点Dに時計回りのモーメント荷重Mが作用している。
選択肢(1)〜(4)の曲げモーメント図。(1):両柱とも外側に、柱脚で0・柱頭で最大の三角形。梁は左右の半分とも梁の上側に、D・Eで最大・Cで0の三角形。(2):両柱とも外側に、柱脚で0・柱頭で最大の三角形。梁の左半分(DからC)は梁の下側(内側)に、Dで最大・Cで0の三角形。梁の右半分(CからE)は梁の上側に、Cで0・Eで最大の三角形。(3):柱には曲げモーメントがなく、梁の左半分は下側、右半分は上側に、D・Eで最大・Cで0の三角形。(4):両柱とも内側に、柱脚で0・柱頭で最大の三角形。梁は左右の半分とも梁の下側に、D・Eで最大・Cで0の三角形。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:(2) (2)の図

解き方

  1. 反力を求める。Dに時計回りのモーメントMが作用する。支点Aまわりのモーメントのつり合いからVB = M/(2l)(上向き)、VA = M/(2l)(下向き)である。ヒンジCより右側についてCまわりのつり合いをとると、HB = M/(4l)(左向き)、水平のつり合いからHA = M/(4l)(右向き)となる。
  2. 柱ADは柱脚で0、柱頭でHA × 2l = M/2、柱BEも柱脚で0、柱頭でHB × 2l = M/2となる。HAは右向き、HBは左向きなので、どちらの柱も外側が引張となる。
  3. 梁は荷重がないので曲げモーメントは直線分布で、ヒンジCで0となる。E端は柱頭と同じM/2で、柱の外側から続いて梁の上側が引張となる。D端は外力モーメントMにより柱頭のM/2からMだけ変化し、梁端の大きさはM/2で、梁の下側が引張となる。
  4. よって両柱が外側に三角形、梁の左半分が下側・右半分が上側に描かれた(2)が正しい。

選択肢ごとの解説

  1. (1)誤り。梁の左半分(DC間)は下側が引張であり、上側に描かれている点が誤り。
  2. (2)正しい。柱は両方とも外側、梁は左半分が下側・右半分が上側で、Cで0となる。
  3. (3)誤り。支点に水平反力が生じるので、柱にも曲げモーメントが生じる。
  4. (4)誤り。水平反力はAで右向き、Bで左向きなので柱は外側が引張であり、内側に描かれている点が誤り。
引っかけ:節点に外力モーメントが作用すると、その節点で曲げモーメント図がその大きさだけ不連続になる。Dでは柱のM/2と梁のM/2が逆側に描かれ、合わせてMとなる。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年6月11日(日)実施) No.10。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する