令和5年度 No.8論点:構造力学重要度 A配点 1点未着手

柱底部の引張縁応力度(偏心・曲げ)

これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年6月11日(日)実施) No.8の問題です。論点は「構造力学」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

図に示す柱ABの図心Gに鉛直荷重Pと水平荷重Qが作用したとき,底部における引張縁応力度の値の大きさとして,正しいものはどれか。

ただし,柱の自重は考慮しないものとする。

高さ2,000mmの柱AB。上端Aに鉛直荷重P = 180kN(下向き)と水平荷重Q = 15kN(右向き)が作用し、下端Bは固定。柱の幅は300mm。右に柱の断面図があり、断面は水平荷重Qの方向に300mm、それと直交する方向に200mmの長方形で、Qは図心Gに向かって300mmの辺の方向に作用している。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:(2) 7N/mm²

解き方

  1. 柱底部の断面は、水平荷重Qの方向(曲げの方向)の寸法D = 300mm、直交方向の幅b = 200mmである。断面積A = 200 × 300 = 60,000mm²、断面係数Z = bD²/6 = 200 × 300² / 6 = 3,000,000mm³である。
  2. 鉛直荷重による圧縮応力度 σc = P / A = 180,000N / 60,000mm² = 3N/mm²である。
  3. 水平荷重による底部の曲げモーメントM = Q × h = 15,000N × 2,000mm = 30,000,000N・mmであり、曲げ応力度 σb = M / Z = 30,000,000 / 3,000,000 = 10N/mm²である。
  4. 引張縁の応力度は σb - σc = 10 - 3 = 7N/mm²(引張)となり、(2)が正しい。

選択肢ごとの解説

  1. (1)誤り。3N/mm²は鉛直荷重による圧縮応力度だけの値である。
  2. (2)正しい。曲げによる引張10N/mm²から圧縮3N/mm²を差し引いて7N/mm²となる。
  3. (3)誤り。10N/mm²は曲げ応力度だけの値で、鉛直荷重による圧縮を考慮していない。
  4. (4)誤り。13N/mm²は圧縮縁の応力度(10 + 3)である。
引っかけ:断面係数は曲げの方向の寸法を2乗する(bD²/6のDは300mm)。引張縁は「曲げ - 軸圧縮」、圧縮縁は「曲げ + 軸圧縮」。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年6月11日(日)実施) No.8。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する