突貫工事による工事原価の急増
これは1級建築施工管理技士 第一次検定 平成30年度(2018年6月10日(日)実施) No.53の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
突貫工事になると工事原価が急増する原因として,最も不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) 1日の施工量の増加に伴い,労務費が施工量に比例して増加すること。
解き方
- 突貫工事では,施工速度を上げるほど工事原価は施工量に比例する以上に急増する。
- 原因は,残業や夜間作業の割増賃金,作業能率の低下,手待ちの発生,交代制に伴う現場経費の増加,仮設材の追加などである。
- 労務費が施工量に比例して増加するだけであれば単位当たり原価は変わらず,原価が急増する原因にはならないので,(2)が不適当である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。材料の手配が追いつかないと労務の手待ちが生じ,その分の労務費が無駄になる。
- (2)適当でない。施工量に比例して増加するだけなら原価は急増しない。突貫工事では割増賃金や能率低下で労務費が比例以上に増える。
- (3)適当。交代数が増えると照明・監督員・仮設などの現場経費が増加する。
- (4)適当。短期間に施工量を増やすと,型枠や支保工の転用ができず使用量が比例以上に増える。
引っかけ:工期と原価の関係では,工期を極端に短縮すると原価は急増する(経済速度を超える)。「比例して」は急増の原因にならない。
同じ論点の過去問
令和8年度 No.44工程管理(山均し・工期と工事費)
令和8年度 No.58ネットワーク工程表の用語(フロート)
令和7年度 No.44工程の実施計画(作業能率)
令和7年度 No.58工程計画の立て方と工期
令和6年度 No.44工程の実施計画(タクト・鉄骨建方)
論点ページ:工程管理の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成30年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 平成30年度(2018年6月10日(日)実施) No.53。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する