平成29年度 問題1 設問3論点:排水・通気設備重要度 B未着手

ポンプ吸込み管・汚水ます・ループ通気管(図の適切でない部分の理由又は改善策)

これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年11月19日(日)実施) 問題1 設問3の問題です。論点は「排水・通気設備」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。

(3)〜(5)に示す各図について、適切でない部分の理由又は改善策を記述しなさい。

【問題1】次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。

(3) ポンプ吸込み管の施工要領。左側の吸込み管が下から上へ立ち上がり(下向きの破断線の下に上向きの矢印)、フランジ付きの90°エルボで水平に向きを変えて右へ進み、仕切弁、防振継手(球形)、レジューサーの順に接続されてポンプ本体の吸込み口につながる。レジューサーは上下対称に径が絞られる形(同心レジューサー)で、管の上面は水平になっていない。ポンプ本体の吐出し口は上向き(上向きの矢印)。ポンプと電動機は共通の架台に載り、コンクリート基礎の上に据え付けられている。図中の文字:防振継手、仕切弁、ポンプ本体、吸込み管。
(4) 汚水ますの施工要領。地中に埋設したコンクリート製のますの断面図で、上部の地表面の位置にマンホールふた(水封形)がある。右側から流入管が入り(右から左への矢印)、左側へ流出管が出る(左向きの矢印)。流出管は流入管よりわずかに低い。流出管の管底からますの底までの深さに「150mm以上」の寸法があり、ますの底は平らで、インバート(流路)は無い。ますの下には基礎コンクリートと割栗石(砂利)の基礎がある。図中の文字:マンホールふた(水封形)、150mm以上。
(5) ループ通気管の施工要領。床の上に洋風便器が4台並び、各便器の排水管が床下で斜めに排水横枝管に合流している。排水横枝管(太い実線)は左端の掃除口から右へ下り勾配で進み、右端で排水立て管(太い実線)に接続する。ループ通気管(破線)は、排水横枝管の左端付近、掃除口のすぐ右で、いちばん左(最上流)の便器の排水管が合流する点よりも上流側から立ち上がり、高い位置まで上がって右へ水平に引かれ、排水立て管の右にある通気立て管(破線)に接続している。図中の文字:ループ通気管、排水立て管、通気立て管、洋風便器、掃除口、排水横枝管。

解答欄

0 / 60 字
0 / 60 字
0 / 60 字

本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(3) ポンプ吸込み管の施工要領 模範解答

同心レジューサーでは管の上部に空気がたまり、吸込み不良の原因となるので、上面を水平にした偏心レジューサーを用いる。

57 字
別解

吸込み管の径を絞る箇所は、空気だまりができないよう、偏心レジューサーを管の上面がそろう向きに取り付ける。

同心レジューサーの上部にたまった空気はキャビテーションや騒音の原因となるので、偏心レジューサー(上端水平)とする。

(4) 汚水ますの施工要領 模範解答

汚水ますの底に泥だめがあると汚物がたまって腐敗し、悪臭や詰まりの原因となるので、底部にインバートを設ける。

53 字
別解

図の150mm以上の泥だめは雨水ますの構造である。汚水ますは、底部に管径に合わせたインバートを設ける。

汚物を滞留させずに流すため、汚水ますは泥だめを設けず、流入管から流出管へつながるインバートを底部に設ける。

(5) ループ通気管の施工要領 模範解答

ループ通気管は、最上流の器具排水管が排水横枝管に接続した箇所のすぐ下流から立ち上げる。

43 字
別解

ループ通気管が最上流の便器より上流から取り出されている。最上流の器具排水管の接続点の直後の下流側から取り出す。

最上流の器具の上流側から通気管を取り出すと有効に通気できないので、最上流の器具排水管の接続点のすぐ下流から取り出す。

要点(書けていたものにチェック)(3) ポンプ吸込み管の施工要領(4) 汚水ますの施工要領(5) ループ通気管の施工要領
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (3) 図の吸込み管は、エルボ・仕切弁・防振継手の後、上下対称に径を絞る同心レジューサーでポンプの吸込み口につながっている。同心レジューサーでは太い管の上部に空気がたまり、たまった空気がポンプに吸い込まれると吸込み不良・キャビテーション・騒音・振動の原因になる。ポンプの吸込み管で径を絞る箇所には、管の上面が水平にそろう向きで偏心レジューサー(偏心径違い継手)を用いる。あわせて、吸込み管の横引き部は空気だまりができないようポンプに向かって上り勾配とする。仕切弁と防振継手を設けていることは適切である。
  2. (4) 図のますは、流出管の管底からますの底まで150mm以上の泥だめがあり、底にインバートが無い。泥だめは雨水ます(ため桝)で土砂を沈めるための構造である。汚水ますに泥だめがあると汚物がたまって腐敗し、悪臭・詰まりの原因になる。汚水ますは、底部に管径に合わせたモルタルのインバートを設けたインバート桝とする(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編1.8.5)。ふたを防臭のための水封形(密閉形)としていることは適切である。
  3. (5) ループ通気管は、排水横枝管に接続する器具のうち最上流の器具排水管が接続した点のすぐ下流から立ち上げ、通気立て管(又は伸頂通気管)に接続する。図のループ通気管は、最上流の便器の排水管が合流する点より上流(掃除口側)から取り出されていて、取出し位置が適切でない。排水横枝管の上部から垂直に取り出していること(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.4.8(9))、器具のあふれ縁より十分高い位置で横引きして通気立て管に接続していること(同第2編2.4.8(10)、あふれ縁より150mm以上)は適切である。
引っかけ:(3)は弁や防振継手の有無ではなく、レジューサーの形を見る。(4)の150mm以上の泥だめは雨水ますの構造で、汚水ますには使わない。(5)は横引きの高さではなく、ループ通気管の取出し位置の誤りである。

同じ論点の過去問

平成29年度の前後の問題

2級管工事施工管理技士 第二次検定 過去問一覧(回別・論点別)

出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年11月19日(日)実施) 問題1 設問3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する