令和6年度 問題5 設問1論点:給水・給湯設備重要度 B未着手

受水タンク・一般配管用ステンレス鋼鋼管の施工の留意事項(配置・配管・接合・支持)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年12月1日(日)実施) 問題5 設問1の問題です。論点は「給水・給湯設備」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

次の(1)〜(4)に関する留意事項を、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

【問題5】鉄筋コンクリート造5階建ての事務所ビルの1階受水タンク室に飲料用受水タンク(FRP製パネルタンク)を設置し、給水管に一般配管用ステンレス鋼鋼管を使用する場合、次の設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) 受水タンクの配置に関し、保守管理の観点からの留意事項

(2) 受水タンク回りの配管施工に関する留意事項

(3) 一般配管用ステンレス鋼鋼管を接合する場合の留意事項

(4) 一般配管用ステンレス鋼鋼管を鋼製金物で支持する場合の留意事項

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) 受水タンクの配置に関し、保守管理の観点からの留意事項 模範解答

タンクの外部から6面点検ができるよう、周囲と下部に600mm以上、上部に1,000mm以上の保守点検スペースを確保する。

60 字
別解

マンホールの上部には、点検・清掃の出入りができるよう1,000mm以上の空間を確保し、上部に他の配管や機器を置かない。

受水タンクの上部や周囲には飲料水以外の配管や排水管を通さず、漏水によってタンクの点検・清掃に支障が出ないようにする。

タンクの清掃や水抜きの排水ができるよう、タンク室の床に排水溝と排水口を設け、床は排水口に向けて勾配をつける。

(2) 受水タンク回りの配管施工に関する留意事項 模範解答

オーバーフロー管と水抜き管は間接排水とし、排水口空間を150mm以上確保して、管端に防虫網を取り付ける。

52 字
別解

タンクとの接続部には可とう継手を設け、配管の重量や地震時の変位がタンクのパネルにかからないようにする。

給水の流入管の吐水口は、オーバーフロー管のあふれ縁より上に吐水口空間を確保して取り付け、逆流を防ぐ。

タンクの通気管は、ほこりや虫が入らないよう管端を下向きにして防虫網を取り付ける。

(3) 一般配管用ステンレス鋼鋼管を接合する場合の留意事項 模範解答

薄肉のためねじ接合はせず、管端を直角に切断してばりを取り、挿入長さを印して、メカニカル形継手を専用工具で接合する。

57 字
別解

溶接接合は、管の内面が酸化しないよう、管内をアルゴンガスで置換してバックシールドしながらTIG溶接で行う。

プレス式継手で接合する場合は、管を所定の挿入長さまで差し込み、専用の締付け工具で継手を均一に圧着する。

管の切断は、管が変形しないよう、ステンレス鋼管用のパイプカッターや帯のこ盤で管軸に直角に行う。

(4) 一般配管用ステンレス鋼鋼管を鋼製金物で支持する場合の留意事項 模範解答

異種金属接触による腐食を防ぐため、管と鋼製の支持金物との間に合成樹脂やゴムの絶縁材を挟み、直接接触させない。

54 字
別解

鋼製の吊りバンドやUボルトは、絶縁被覆を施したものを使うか、管に絶縁テープを巻いてから取り付ける。

鋼製金物は防錆処理したものを使い、ステンレス鋼鋼管と接する部分にはゴム製の緩衝材を入れて絶縁する。

要点(書けていたものにチェック)(1) 受水タンクの配置に関し、保守管理の観点からの留意事項(2) 受水タンク回りの配管施工に関する留意事項(3) 一般配管用ステンレス鋼鋼管を接合する場合の留意事項(4) 一般配管用ステンレス鋼鋼管を鋼製金物で支持する場合の留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 飲料用の受水タンクは、建築基準法施行令第129条の2の4と昭和50年建設省告示第1597号により、外部から天井・底・周壁の保守点検を容易かつ安全に行えるように設ける(6面点検)。一般に周囲と下部は600mm以上、マンホールのある上部は1,000mm以上の空間を確保する。タンクの上部には飲料水以外の配管を通さず、タンク室には清掃・水抜きの排水設備を設ける。
  2. (2) 同告示により、オーバーフロー管・水抜き管は排水管に直接接続せず間接排水とし、排水口空間を確保する(150mm以上が目安)。管端と通気管には防虫網を付ける。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.4.7(5) により、接続管の荷重が直接タンクにかからないよう支持し、FRP製タンクの接続管(排水管・通気管を除く)には合成ゴム製フレキシブルジョイントを取り付ける。給水の流入口は吐水口空間をとって逆流を防ぐ。
  3. (3) 一般配管用ステンレス鋼鋼管は肉厚が薄く、ねじを切ると管の強度が不足するので、ねじ接合はしない。メカニカル形継手(プレス式・拡管式など)か溶接で接合する。メカニカル形継手では、管を直角に切断してばりを取り、挿入長さの印を付けて差し込み、専用工具で締め付ける。溶接はTIG溶接とし、管内をアルゴンガスでバックシールドして内面の酸化を防ぐ。
  4. (4) ステンレス鋼と鋼が接触して水分があると、電位の低い鋼の側が腐食する(異種金属接触腐食)。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.6.2.1(5) により、ステンレス鋼管の支持・固定に鋼製の金物を使うときは、合成樹脂を被覆した支持・固定金具を用いるか、ゴムシート又は合成樹脂の絶縁テープ等を介して取り付け、合成樹脂が破損しないように締め付ける。
引っかけ:問題文のただし書きで工程管理・安全管理に関する事項は除かれている。(3) はステンレス鋼鋼管なので、配管用炭素鋼鋼管と同じねじ接合の留意事項を書かない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年12月1日(日)実施) 問題5 設問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する