試運転調整・測定
重要度 B問題1・問題3・問題4・問題5で出題過去問 5問
試運転調整・測定は、1級管工事施工管理技士 第二次検定の平成28年度〜令和7年度(10回)のうち4回で出題された論点です(収録101問中5問・重要度B)。出題されるのは問題1・問題3・問題4・問題5です。
要点:機器と系統の試運転調整、総合試運転、風量・水量・騒音などの測定。
覚える要点
- 渦巻ポンプの単体試運転は、軸継手の芯出しと手回しの確認、呼び水と空気抜きの後、瞬時運転で回転方向を確かめ(逆なら三相の2線を入れ替える)、吐出し弁を閉じて起動し、電流値を見ながら徐々に開いて規定の水量に合わせる
- グランドパッキンは潤滑と冷却のため少量の水が連続して滴下する程度に締め、メカニカルシールは漏れがないことを確かめる。軸受温度・振動・騒音も確認する(「漏れがないように締める」はグランドパッキンでは誤り)
- 揚水ポンプは高置タンクの停止水位で止まり、減水位で起動する。満水警報は停止水位で止まらず水位が上がり続けたときの異常警報で、「満水警報でポンプが停止することを確認する」は誤り。交互運転と停止時の逆止め弁の閉止も確かめる
- 送風機の運転点は送風機の圧力曲線と送風系の抵抗曲線の交点。抵抗が設計より小さく風量が多い場合(圧力曲線は設計どおり)は風量調整ダンパーを絞り、送風機の圧力曲線が高い場合(抵抗は設計どおり)はプーリー径を変えて回転数を下げる
- 送風機の風量は回転数に比例し、圧力は回転数の2乗、軸動力は3乗に比例する。圧力曲線が高すぎるのにダンパーで絞ると、設計風量にしても圧力が高いままで動力の無駄と騒音の増加になる
- 総合試運転調整は単体の試運転の後に熱源・搬送・空調機・自動制御を連動させ、各室の風量と温湿度、変風量ユニットや台数制御の追従、警報・インターロックを確かめて調整する。給排水では最上階・最遠の器具の水圧と吐水量、水位制御と警報を確かめる
- 総合試運転調整の設問に、回転方向・電流値などの単体の試運転や、満水試験・水圧試験などの配管の試験だけを書かない。自動制御は機器の運転・停止と連動、設定値が設計条件の範囲にあること、制御状態を確かめて調整する
勉強のしかた:ポンプの単体試運転の確認事項と送風機の特性曲線の読み取りが出て、令和7年度は空調・衛生それぞれの総合試運転調整が出た。単体と総合の違いを区別し、ポンプ・送風機は「運転前・起動・運転中・自動運転」の順に確認事項を書けるようにしておく。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、試運転調整・測定で間違えやすい点を集めました。
- 令和7年度 問題4 設問3:工程管理・安全管理に関する事項は除かれている。個別試運転(回転方向・電流値の確認など)の内容は総合試運転調整の答えにならない。
- 令和7年度 問題5 設問3:工程管理・安全管理に関する事項は除かれている。満水試験・通水試験などの配管の試験や、個別のポンプの試運転の内容だけでは総合試運転調整の答えにならない。
- 令和3年度 問題1 設問3:A点とB点で、動かす曲線が違う。A点は抵抗曲線(ダンパー)、B点は送風機の圧力曲線(回転数)を調整する。
- 平成29年度 問題1 設問2:A点とB点では、ずれている曲線が違う。A点は抵抗曲線がずれている(ダンパーで抵抗を調整)、B点は送風機の圧力曲線がずれている(回転数を調整)。B点をダンパーで調整する答えは誤り。
- 平成28年度 問題3:ただし書きで工程管理と安全管理は除かれている。据付けや配管施工の留意事項ではなく、単体試運転調整で「確認・調整すること」を書く。グランドパッキンは「漏れがないように締める」のではなく、少量の水が滴下する程度に調整する。
この論点の問題
空気調和設備の総合試運転調整で重要と考え実施すること令和7年度 問題4 設問3
給排水衛生設備の総合試運転調整で重要と考え実施すること令和7年度 問題5 設問3
送風機の特性曲線と運転点の調整方法令和3年度 問題1 設問3
送風機の特性曲線と運転点の調整方法(A点・B点から設計点Cへ)平成29年度 問題1 設問2
高置タンク方式の揚水用渦巻ポンプの単体試運転調整における確認・調整事項平成28年度 問題3
同じ問題で出る論点
問題1・問題3・問題4・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。