平成30年度 問題3論点:給水・給湯設備重要度 B未着手

中央式強制循環式給湯設備の施工の留意事項(貯湯槽の配置・給湯配管の熱伸縮・勾配と空気抜き)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「給水・給湯設備」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

中央式の強制循環式給湯設備を施工する場合の留意事項を解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。記述する留意事項は、次の(1)〜(4)とし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) 貯湯槽の配置に関し、保守管理の観点から留意する事項

(2) 給湯配管の施工に関し、管の熱伸縮の観点から留意する事項(吊り又は支持に関するものを除く。)

(3) 給湯配管の吊り又は支持に関し、管の熱伸縮の観点から留意する事項

(4) 給湯配管の勾配又は空気抜きに関し留意する事項

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) 貯湯槽の配置に関し、保守管理の観点から留意する事項 模範解答

貯湯槽の周囲と上部に点検用の空間を確保し、加熱コイルの引抜き側にはコイルの長さ以上の空間を設ける。

49 字
別解

貯湯槽のマンホール側に内部点検・清掃のための作業空間を確保して配置する。

安全装置(逃し弁)や温度計・圧力計を点検しやすい向きになるように貯湯槽を配置する。

貯湯槽の下部に排水弁を操作できる空間を確保し、近くに排水設備のある位置に配置する。

(2) 給湯配管の施工に関し、管の熱伸縮の観点から留意する事項(吊り又は支持に関するものを除く。) 模範解答

給湯管の長い直管部には伸縮管継手を設け、取付け時と使用時の温度差から求めた伸縮量に合わせて設置する。

50 字
別解

給湯主管から枝管を分岐する箇所は、エルボを3個以上用いたスイベル継手とし、伸縮を吸収させる。

壁や床を貫通する部分にはスリーブを設けてすき間をとり、管の伸縮を拘束しないようにする。

給湯立て管から各階の横枝管を取り出す部分は、立て管の伸縮で枝管に無理な力がかからない継手形状とする。

(3) 給湯配管の吊り又は支持に関し、管の熱伸縮の観点から留意する事項 模範解答

伸縮管継手を設けた配管は、継手の片側に固定支持を、反対側にガイドを設けて伸縮を継手で吸収させる。

48 字
別解

給湯立て管は中間部を固定し、他の階は管の上下の伸縮を拘束しない振れ止め支持とする。

伸縮の大きい横走り管は、ローラー付きの支持金物で受けて、管が軸方向に動けるようにする。

銅管を支持する箇所は絶縁材を介した支持金物とし、伸縮による管の損傷と異種金属の接触を防ぐ。

(4) 給湯配管の勾配又は空気抜きに関し留意する事項 模範解答

給湯横管は1/200以上の勾配とし、上向き配管では先上り、下向き配管では先下りとして空気を抜けやすくする。

53 字
別解

上向き配管方式では給湯横主管の最高部に、下向き配管方式では給湯立て管の頂部に空気抜き弁を設ける。

管径を変える箇所は偏心レジューサーを用いて管の上端をそろえ、空気だまりをつくらない。

空気抜き弁は管内が負圧となる箇所を避けて設け、空気を吸い込まないようにする。

要点(書けていたものにチェック)(1) 貯湯槽の配置に関し、保守管理の観点から留意する事項(2) 給湯配管の施工に関し、管の熱伸縮の観点から留意する事項(吊り又は支持に関するものを除く。)(3) 給湯配管の吊り又は支持に関し、管の熱伸縮の観点から留意する事項(4) 給湯配管の勾配又は空気抜きに関し留意する事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 貯湯槽は内部の点検・清掃、加熱コイルの点検・交換、安全装置・計器の点検を行う。周囲と上部に点検用の空間を確保し、加熱コイルの引抜き側にはコイルの長さ以上の空間を設ける。マンホール側には作業空間をとり、逃し弁・温度計・圧力計が点検しやすい向きに据え付ける。第一種圧力容器に該当する貯湯槽は、ボイラー及び圧力容器安全規則による性能検査も受けるので、検査が行えるよう配置する。
  2. (2) 給湯管は給湯時と停止時の温度差で伸縮する。銅管の線膨張係数は約1.7×10⁻⁵/℃で鋼管より大きく、直管30mで温度差50℃なら約26mm伸縮する。長い直管には伸縮管継手を設け、分岐はエルボ3個以上のスイベル継手とし、貫通部はスリーブで伸縮を拘束しない。
  3. (3) 伸縮管継手で伸縮を吸収させるには、固定支持とガイドで伸縮の方向を定める(単式は片側固定・反対側ガイド、複式は本体固定・両側ガイド)。立て管は固定点を定め、ほかの階は伸縮を拘束しない振れ止め支持とする。銅管は絶縁材を介して支持し、伸縮による管の損傷や電食を防ぐ。
  4. (4) 給湯管内では湯の温度上昇で溶けていた空気が分離しやすく、空気だまりは循環不良の原因になる。強制循環式の給湯横管は1/200以上の勾配とし(空気調和・衛生工学便覧)、上向き配管は先上り、下向き配管は先下りとする。上向き配管方式では横主管の最高部、下向き配管方式では給湯立て管の頂部に空気抜き弁を設ける。空気抜き弁は管内が負圧になる箇所に設けると空気を吸い込むので避ける。
引っかけ:(2) は「吊り又は支持に関するものを除く」ので、固定点・ガイドは(3)に書く。(4) の勾配は、給湯管が空気を抜く方向(上向き・下向き配管方式)に合わせた向きまで書くとよい。ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する