令和2年度 問題4論点:工程管理重要度 A未着手

ネットワーク工程表(最早計画・最遅計画のタイムスケール、作業の分割、出来高)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年12月6日(日)実施) 問題4の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 8 手順・引っかけの指摘が読めます。

下図に示すネットワーク工程表において、設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。

ただし、図中のイベント間のA〜Jは作業内容、日数は作業日数を表す。

〔設問1〕最早計画(すべての作業を、最早開始時刻で開始して最早完了時刻で完了する。)でのタイムスケール表示形式の工程表を作成し、次の(1)及び(2)に答えなさい。(工程表の作成は、採点対象外です。)

(1) ① イベント番号を矢印(ダミーは破線矢印)でつなぐ形式で、クリティカルパスの経路を答えなさい。

(1) ② クリティカルパスの所要日数を答えなさい。

(2) ① 作業A〜Jのうち、工事開始から数えて12日目となる日が作業日となる作業をすべて列挙しなさい。

(2) ② 作業A〜Jのうち、工事開始から数えて17日目となる日が作業日となる作業をすべて列挙しなさい。

〔設問2〕工事開始前に、作業Eを前期と後期に分割する必要が生じ、前期の作業E1の作業日数は5日、後期の作業E2の作業日数は6日となった。また、後期の作業E2は、作業Dの完了後でないと開始できないことが判明した。

フォローアップを行い、最遅計画(すべての作業を、最遅開始時刻で開始して最遅完了時刻で完了する。)でのタイムスケール表示形式の工程表(作業E1と作業E2の間のイベントは⑤とする。)を作成し、次の(3)〜(5)に答えなさい。(工程表の作成は、採点対象外です。)

(3) ① イベント番号を矢印(ダミーは破線矢印)でつなぐ形式で、クリティカルパスの経路を答えなさい。

(3) ② クリティカルパスの所要日数を答えなさい。

(4) ① 作業A〜E1、E2〜Jのうち、工事開始から数えて12日目となる日が作業日となる作業をすべて列挙しなさい。

(4) ② 作業A〜E1、E2〜Jのうち、工事開始から数えて17日目となる日が作業日となる作業をすべて列挙しなさい。

(5) ① 工事の開始から9日目が終了した時点における作業Cの出来高(%)を答えなさい。ただし、作業Cの出来高は、作業日数内において均等とする。

(5) ② 工事の開始から19日目が終了した時点における作業Hの出来高(%)を答えなさい。ただし、作業Hの出来高は、作業日数内において均等とする。

(問題用紙には、0〜27日の目盛りの付いた最早計画・最遅計画のタイムスケール表示形式の工程表(作業用)の枠がある。)

ネットワーク工程表。イベント①〜⑨。①→② A 3日、①→③ B 6日、②→③ C 5日、②→④ D 7日、②→⑥ E 11日、③→⑧ F 3日、⑥⇢⑧ ダミー(破線矢印)、⑥→⑦ H 5日、④→⑦ G 6日、⑧→⑨ J 9日、⑦→⑨ I 3日。

解答欄

日
日
%
%

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

設問1 (1)① クリティカルパスの経路①→②→⑥⇢⑧→⑨(1→2→6⇢8→9・①→②→⑥--→⑧→⑨・①→②→⑥→⑧→⑨・1→2→6→8→9 も正解)
設問1 (1)② クリティカルパスの所要日数23 日
設問1 (2)① 12日目が作業日となる作業E、G(G、E・E,G・EG も正解)
設問1 (2)② 17日目が作業日となる作業H、J(J、H・H,J・HJ も正解)
設問2 (3)① クリティカルパスの経路①→②→④⇢⑤→⑥⇢⑧→⑨(1→2→4⇢5→6⇢8→9・①→②→④--→⑤→⑥--→⑧→⑨・①→②→④→⑤→⑥→⑧→⑨・1→2→4→5→6→8→9 も正解)
設問2 (3)② クリティカルパスの所要日数25 日
設問2 (4)① 12日目が作業日となる作業B、C、E2(B、E2、C・C、B、E2・C、E2、B・E2、B、C・E2、C、B・B,C,E2 も正解)
設問2 (4)② 17日目が作業日となる作業G、J(J、G・G,J・GJ も正解)
設問2 (5)① 9日目終了時点の作業Cの出来高20 %
設問2 (5)② 19日目終了時点の作業Hの出来高40 %

解き方

  1. 設問1 最早計画:最早開始時刻(イベントの最早時刻)を前から求める。①=0、②=0+A3=3、③=max(①0+B6, ②3+C5)=max(6, 8)=8、④=②3+D7=10、⑥=②3+E11=14、⑧=max(③8+F3, ⑥14+ダミー0)=max(11, 14)=14、⑦=max(⑥14+H5, ④10+G6)=max(19, 16)=19、⑨=max(⑧14+J9, ⑦19+I3)=max(23, 22)=23。
  2. 最遅完了時刻を後ろから求めると、⑨23、⑧14、⑦20、⑥14、④14、③11、②3、①0。最早と最遅が一致するイベントをたどる ①→②→⑥⇢⑧→⑨(A・E・ダミー・J)がクリティカルパスで、所要日数は3+11+9=23日。
  3. 最早計画での各作業の期間(開始時刻〜完了時刻)は、A 0〜3、B 0〜6、C 3〜8、D 3〜10、E 3〜14、F 8〜11、G 10〜16、H 14〜19、J 14〜23、I 19〜22。「n日目が作業日」とは、時刻n−1からnの1日間に作業していること(開始時刻 < n ≦ 完了時刻)。12日目(11〜12)はE(3〜14)とG(10〜16)、17日目(16〜17)はH(14〜19)とJ(14〜23)。Fは11日目、Gは16日目で終わっている。
  4. 設問2:作業Eを ②→⑤ のE1(5日)と ⑤→⑥ のE2(6日)に分け、E2はDの完了後に開始するので、④⇢⑤ のダミーを加える。最早時刻は ②=3、③=8、④=10、⑤=max(②3+E1 5, ④10+0)=10、⑥=⑤10+E2 6=16、⑧=max(③8+3, ⑥16)=16、⑦=max(⑥16+5, ④10+6)=21、⑨=max(⑧16+9, ⑦21+3)=max(25, 24)=25。
  5. 最遅完了時刻(工期25日)を後ろから求める。⑨=25、⑧=25−9=16、⑦=25−3=22、⑥=min(⑧16−0, ⑦22−5)=16、⑤=16−6=10、④=min(⑤10−0, ⑦22−6)=10、③=⑧16−3=13、②=min(③13−5, ⑤10−5, ④10−7)=3、①=min(②3−3, ③13−6)=0。最早と最遅が一致する ①→②→④⇢⑤→⑥⇢⑧→⑨(A・D・ダミー・E2・ダミー・J)がクリティカルパスで、所要日数は3+7+6+9=25日。
  6. 最遅計画での各作業の期間(最遅開始時刻〜最遅完了時刻)は、A 0〜3、B 7〜13、C 8〜13、D 3〜10、E1 5〜10、E2 10〜16、F 13〜16、G 16〜22、H 17〜22、J 16〜25、I 22〜25。12日目(11〜12)はB(7〜13)・C(8〜13)・E2(10〜16)、17日目(16〜17)はG(16〜22)とJ(16〜25)。Hは18日目から、E2とFは16日目で終わっている。
  7. 設問2(5):最遅計画で作業Cは8日目の終わり(時刻8)に開始し、5日で13日目に完了する。9日目が終了した時点では1日分を終えているので、出来高は1/5=20%。作業Hは時刻17に開始し、19日目が終了した時点では18日目・19日目の2日分を終えているので、出来高は2/5=40%。
  8. 計算は各イベントの最早時刻・最遅時刻と作業の期間をすべて求めて確かめた(設問1は23日、設問2は25日)。
引っかけ:設問1は最早計画、設問2は最遅計画で作業の位置が違う。設問2のE2はDの完了後でないと始められないので ④⇢⑤ のダミーが入り、クリティカルパスがE経由からD・E2経由に変わる。「12日目」は時刻11〜12の1日間で、時刻12に完了・開始する作業の数え方に注意する。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年12月6日(日)実施) 問題4。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する