ネットワーク工程表(EST・LST・山積み図・山崩し)
これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年12月1日(日)実施) 問題4の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 10 手順・引っかけの指摘が読めます。
下図に示すネットワーク工程表において、次の設問1〜設問5の答えを解答欄に記述しなさい。
ただし、図中のイベント間のA〜Jは作業内容、□で囲んだ○日は作業日数、(○人)は作業員数を表す。
〔設問1〕作業内容A〜Jの左上の[ ]内に最早開始時刻(EST)を記入しなさい。
〔設問2〕作業内容A〜Jの右上の〈 〉内に最遅開始時刻(LST)を記入しなさい。
〔設問3〕最早開始時刻(EST)による山積み図を完成させなさい。
〔設問4〕最遅開始時刻(LST)による山積み図を完成させなさい。
〔設問5〕下記の条件で山崩しを行い、山崩し後において作業員数の合計が最も多くなる作業日の作業員数を記入しなさい。
(条件)①山崩しは、山崩し後において作業員数の合計が最も多くなる作業日の作業員数が最少となるように行う。②A〜Jの作業員数は、増減しないこととする。③各作業とも作業を開始した後は、当該作業完了まで作業を中断する日を挟まないこととする。
![ネットワーク工程表。イベント①〜⑧。各作業の上に[ ]〈 〉の記入欄がある。①→③ 作業A 2日(6人)、①→② 作業B 3日(2人)、②⇢③ ダミー(破線矢印、上向き)、③→⑧ 作業D 12日(3人)、②→④ 作業E 5日(3人)、④⇢⑤ ダミー(破線矢印、下向き)、④→⑦ 作業F 3日(2人)、⑦→⑧ 作業J 3日(2人)、①→⑤ 作業C 6日(2人)、⑤→⑥ 作業G 2日(4人)、⑥→⑦ 作業H 4日(3人)、⑥→⑧ 作業I 6日(2人)。](/kankouji-1-2ji/fig/k1s2019-4-1.png)

解答欄
正解
| 設問1 作業Aの最早開始時刻(EST) | 0 日 |
|---|---|
| 設問1 作業Bの最早開始時刻(EST) | 0 日 |
| 設問1 作業Cの最早開始時刻(EST) | 0 日 |
| 設問1 作業Dの最早開始時刻(EST) | 3 日 |
| 設問1 作業Eの最早開始時刻(EST) | 3 日 |
| 設問1 作業Fの最早開始時刻(EST) | 8 日 |
| 設問1 作業Gの最早開始時刻(EST) | 8 日 |
| 設問1 作業Hの最早開始時刻(EST) | 10 日 |
| 設問1 作業Iの最早開始時刻(EST) | 10 日 |
| 設問1 作業Jの最早開始時刻(EST) | 14 日 |
| 設問2 作業Aの最遅開始時刻(LST) | 3 日 |
| 設問2 作業Bの最遅開始時刻(LST) | 0 日 |
| 設問2 作業Cの最遅開始時刻(LST) | 2 日 |
| 設問2 作業Dの最遅開始時刻(LST) | 5 日 |
| 設問2 作業Eの最遅開始時刻(LST) | 3 日 |
| 設問2 作業Fの最遅開始時刻(LST) | 11 日 |
| 設問2 作業Gの最遅開始時刻(LST) | 8 日 |
| 設問2 作業Hの最遅開始時刻(LST) | 10 日 |
| 設問2 作業Iの最遅開始時刻(LST) | 11 日 |
| 設問2 作業Jの最遅開始時刻(LST) | 14 日 |
| 設問3 EST山積み図 1日目の作業員数 | 10 人 |
| 設問3 EST山積み図 2日目の作業員数 | 10 人 |
| 設問3 EST山積み図 3日目の作業員数 | 4 人 |
| 設問3 EST山積み図 4日目の作業員数 | 8 人 |
| 設問3 EST山積み図 5日目の作業員数 | 8 人 |
| 設問3 EST山積み図 6日目の作業員数 | 8 人 |
| 設問3 EST山積み図 7日目の作業員数 | 6 人 |
| 設問3 EST山積み図 8日目の作業員数 | 6 人 |
| 設問3 EST山積み図 9日目の作業員数 | 9 人 |
| 設問3 EST山積み図 10日目の作業員数 | 9 人 |
| 設問3 EST山積み図 11日目の作業員数 | 10 人 |
| 設問3 EST山積み図 12日目の作業員数 | 8 人 |
| 設問3 EST山積み図 13日目の作業員数 | 8 人 |
| 設問3 EST山積み図 14日目の作業員数 | 8 人 |
| 設問3 EST山積み図 15日目の作業員数 | 7 人 |
| 設問3 EST山積み図 16日目の作業員数 | 4 人 |
| 設問3 EST山積み図 17日目の作業員数 | 2 人 |
| 設問4 LST山積み図 1日目の作業員数 | 2 人 |
| 設問4 LST山積み図 2日目の作業員数 | 2 人 |
| 設問4 LST山積み図 3日目の作業員数 | 4 人 |
| 設問4 LST山積み図 4日目の作業員数 | 11 人 |
| 設問4 LST山積み図 5日目の作業員数 | 11 人 |
| 設問4 LST山積み図 6日目の作業員数 | 8 人 |
| 設問4 LST山積み図 7日目の作業員数 | 8 人 |
| 設問4 LST山積み図 8日目の作業員数 | 8 人 |
| 設問4 LST山積み図 9日目の作業員数 | 7 人 |
| 設問4 LST山積み図 10日目の作業員数 | 7 人 |
| 設問4 LST山積み図 11日目の作業員数 | 6 人 |
| 設問4 LST山積み図 12日目の作業員数 | 10 人 |
| 設問4 LST山積み図 13日目の作業員数 | 10 人 |
| 設問4 LST山積み図 14日目の作業員数 | 10 人 |
| 設問4 LST山積み図 15日目の作業員数 | 7 人 |
| 設問4 LST山積み図 16日目の作業員数 | 7 人 |
| 設問4 LST山積み図 17日目の作業員数 | 7 人 |
| 設問5 山崩し後に作業員数の合計が最も多くなる作業日の作業員数 | 9 人 |
解き方
- 作業の並びを整理する。①→③ A 2日(6人)、①→② B 3日(2人)、②⇢③ ダミー、①→⑤ C 6日(2人)、③→⑧ D 12日(3人)、②→④ E 5日(3人)、④⇢⑤ ダミー、④→⑦ F 3日(2人)、⑤→⑥ G 2日(4人)、⑥→⑦ H 4日(3人)、⑥→⑧ I 6日(2人)、⑦→⑧ J 3日(2人)。
- イベントの最早時刻を前から求める。①=0、②=B3=3、③=max(A2, ②3+ダミー0)=3、④=②3+E5=8、⑤=max(C6, ④8+0)=8、⑥=⑤8+G2=10、⑦=max(④8+F3, ⑥10+H4)=14、⑧=max(③3+D12, ⑥10+I6, ⑦14+J3)=max(15, 16, 17)=17。工期は17日、クリティカルパスは①→②→④⇢⑤→⑥→⑦→⑧(B・E・G・H・J)である。
- 設問1:各作業の最早開始時刻(EST)は始点イベントの最早時刻で、A0、B0、C0、D3、E3、F8、G8、H10、I10、J14。
- イベントの最遅時刻を後ろから求める。⑧=17、⑦=17−3=14、⑥=min(⑦14−4, ⑧17−6)=10、⑤=10−2=8、④=min(⑤8−0, ⑦14−3)=8、③=17−12=5、②=min(③5−0, ④8−5)=3、①=0。
- 設問2:最遅開始時刻(LST)=終点イベントの最遅時刻−作業日数。A=5−2=3、B=3−3=0、C=8−6=2、D=17−12=5、E=8−5=3、F=14−3=11、G=8−2=8、H=14−4=10、I=17−6=11、J=17−3=14。トータルフロート(LST−EST)はA3、C2、D2、F3、I1で、ほかは0である。
- 設問3:全作業をESTで始めたときの日ごとの作業員数。1〜2日目A6+B2+C2=10人、3日目B2+C2=4人、4〜6日目C2+D3+E3=8人、7〜8日目D3+E3=6人、9〜10日目D3+F2+G4=9人、11日目D3+F2+H3+I2=10人、12〜14日目D3+H3+I2=8人、15日目D3+I2+J2=7人、16日目I2+J2=4人、17日目J2=2人。最大は10人である。
- 設問4:全作業をLSTで始めたときの日ごとの作業員数。1〜2日目B2=2人、3日目B2+C2=4人、4〜5日目A6+C2+E3=11人、6〜8日目C2+D3+E3=8人、9〜10日目D3+G4=7人、11日目D3+H3=6人、12〜14日目D3+F2+H3+I2=10人、15〜17日目D3+I2+J2=7人。最大は11人である。
- 設問5:工期17日を変えずに、フロートのある作業(A・C・D・F・I)を動かして山を低くする。9〜10日目はクリティカルな作業G(4人)と、作業D(3人。4〜15日目から6〜17日目の範囲で動かせるが、どこに置いても9〜10日目にかかる)が重なり、ここで7人になる。作業F(2人、9〜14日目の範囲で3日間)を12〜14日目に置くとD3+H3+I2+F2=10人になるので、Fは9〜11日目に置くしかなく、9〜10日目は9人となる。
- そのうえで作業Iの開始時刻を11日(LST。12日目から作業)にすると11日目はD3+F2+H3=8人、作業Cの開始時刻を2日(LST。3日目から作業)にすると1〜2日目はA6+B2=8人、3日目はB2+C2=4人となり、ほかの日はすべて9人以下に収まる。山崩し後の日ごとの作業員数は、例えば8、8、4、8、8、8、8、8、9、9、8、8、8、8、7、4、4人(作業A・B・D・E・F・G・H・JはESTのまま、Cを2日、Iを11日の開始時刻にずらした場合)で、最も多くなる作業日の作業員数は9人である。
- 計算はすべての作業の開始日をEST〜LSTの範囲で組み合わせて確かめた(先行作業の完了後に開始し、作業を中断しない条件で、最大値の最小は9人)。
引っかけ:作業Aの後続は③のDだけで、Bの完了(3日)を待つダミー②⇢③があるのでDのESTは3日になる。Eの後続にはダミー④⇢⑤があるので、Gの開始はCとEの両方の完了を待つ。山崩しでは作業Dと作業Gが9〜10日目に必ず重なることに気づく。
同じ論点の過去問
令和7年度 問題2ネットワーク工程表(クリティカルパス・工期の延長・フロート)
令和6年度 問題2ネットワーク工程表(クリティカルパス・作業日数の増加と工期)
令和5年度 問題4 設問1〜設問4ネットワーク工程表(クリティカルパス・工期の延長・最遅完了時刻・トータルフロート)
令和5年度 問題4 設問5フリーフロートの説明
令和4年度 問題4 設問1〜設問4ネットワーク工程表(クリティカルパス・工期の延長・短縮する作業)
論点ページ:工程管理の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和元年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年12月1日(日)実施) 問題4。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する