維持修繕

重要度 B舗装の調査・維持修繕で出題過去問 10問

維持修繕は、2級舗装施工管理技術者 応用試験の平成28年度〜令和8年度(10回)のうち10回で出題された論点です(収録50問中10問・重要度B)。出題されるのは舗装の調査・維持修繕です。

要点:路面の破損の種類と原因、路面性状調査、維持工法・修繕工法。

覚える要点

  • わだち掘れの3分類:路床・路盤の圧縮変形、アスファルト混合物の塑性変形(流動)、摩耗。基層まで及ぶ流動わだちは表層・基層打換え(切削オーバーレイでは流動層が残る)
  • 破損名:段差(埋設物に沿った不同沈下)、コルゲーション(制動・停止部の縦断方向の波状凹凸)、ポリッシング(骨材が磨かれ平滑化)、角欠け(コンクリート目地部)、ブリスタリング(鋼床版の水分による膨れ)、横断方向の線状ひび割れは温度応力
  • ポーラス舗装の機能低下は空隙づまり(泥・粉じんが詰まる)と空隙つぶれ(アスファルトモルタルや圧密で閉塞)。骨材飛散はタイヤのねじりやチェーンで生じ、排水性トップコート工法で耐久性を高める
  • 工法の定義:パッチング(ポットホールの応急充填)、シール材注入(幅の広いひび割れ)、薄層オーバーレイ(3cm未満)、オーバーレイ(3cm以上)、表面処理(チップシール・スラリーシール・フォグシール)、路上路盤再生(現位置で破砕しセメント等と混合)
  • 補修工法は構造的対策(打換え・オーバーレイ等)と路面の機能的対策に大別。ひび割れが大きければ路床・路盤の破損の可能性が高く打換え工法。表層の施工は平たん性のためある程度の面積にまとめる
  • コンクリート舗装:目地材のはみ出し・飛散にはシーリング、ひび割れの連結はバーステッチ、局部打換えの縦目地にはタイバー。構造調査はFWD・コア・開削で、DFテスタ・CTメータは路面の調査
  • オーバーレイ時の既設ひび割れからのリフレクションクラックはクラック抑制シートや応力緩和層で抑制。薄層オーバーレイの縁端部はタックコートで剥脱を防ぐ。撤去は路面切削機械、埋設物は試験掘りで確認

勉強のしかた:問5で毎年出題(語群選択)。破損名と原因、工法名と定義(厚さ3cmの境目、注入する対象)、空隙づまりと空隙つぶれのような対の語を表にして、語群から正しく選べるように練習する。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、維持修繕で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問5:③と⑤の両方に「ポリッシング」があるが、どちらの答えでもない。(1)の「予防」「応急」は維持修繕の目的や時期の区分で、補修工法の大別(構造的・機能的)ではない。
  • 令和7年度 問5:⑤は縦目地がタイバー、横目地がダウエルバー。鉄網はコンクリート版のひび割れ抑制のために版内に入れるもので、目地の補強材ではない。
  • 令和6年度 問5:④の「空隙つぶれ」(荷重による空隙の減少)と「空隙づまり」(泥・粉じんによる閉塞)の違い。⑤のダウエルバー・タイバーは目地部の鋼材で、補修工法の名前ではない。
  • 令和5年度 問5:①の「疲労」はひび割れの原因として正しいが、横断方向の線状ひび割れとしては温度応力。⑤のポンピングはコンクリート舗装の損傷。
  • 令和4年度 問5:①は「基層」ではなく、表層・基層を修繕して守る「路盤以下の層」。⑤のプライムコートは路盤の上に散布するもので、既設アスファルト舗装とオーバーレイ層の付着にはタックコートを使う。カーペットコートは薄い表面処理そのものの名称。
  • 令和3年度 問5:③を「切削」や「表面処理」としない(ひび割れの程度が大きいのは路床・路盤の破損の兆候)。④の「予防」的維持は別の分け方の用語。⑤の「バーステッチ」はコンクリート版の縦ひび割れ(ひび割れの拡大防止)に使う工法で、目地材の補修ではない。

この論点の問題

出題実績は資格試験対策.netが平成28年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。