TA法による上層路盤厚と凍上抑制の検討
これは1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和6年度(2024年6月23日(日)実施) 問2 (4)の問題です。論点は「舗装の設計」(重要度A・解答の形は穴埋め・計算・記述)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
アスファルト舗装の構造設計に関する次の問に答えなさい。
アスファルト舗装の構造設計をTA法により行う。交通量区分N6、設計CBR = 6、必要等値換算厚TA = 28 cmの条件で、図-2に示す設計例A、Bの舗装断面を設定した。舗装各層の等値換算係数aは図中に示すとおりとした場合、各設計例において必要等値換算厚を満足する層厚①、②の最小厚さを整数で求め、解答欄に記入しなさい。また、凍結深さが55 cmの場合に凍上抑制層を設けるなどの検討が必要な設計例を選び、解答欄③の該当設計例のカッコ内に○をつけなさい。
図-2 設計断面例
| 層 | 設計例A 材料 | 設計例A 厚さ | 設計例B 材料 | 設計例B 厚さ |
|---|---|---|---|---|
| 表層・基層 | 加熱アスファルト混合物 a = 1.00 | 10 cm | 加熱アスファルト混合物 a = 1.00 | 10 cm |
| 上層路盤 | セメント安定処理 a = 0.55 | [①]cm | 瀝青安定処理(加熱混合) a = 0.80 | [②]cm |
| 下層路盤 | クラッシャラン a = 0.25 | 25 cm | クラッシャラン a = 0.25 | 30 cm |
| 路床 | 現状土(CBR = 6) | 100 cm | 現状土(CBR = 6) | 100 cm |
解答欄
正解
| ①設計例Aの上層路盤(セメント安定処理)の厚さ | 22 cm |
|---|---|
| ②設計例Bの上層路盤(瀝青安定処理)の厚さ | 14 cm |
| ③凍上抑制層を設けるなどの検討が必要な設計例 | 設計例B |
解き方
- TA法(舗装設計便覧・舗装設計施工指針):TA'=Σai・hi が必要等値換算厚TA=28cm以上になるよう各層の厚さを決める。
- 設計例A:1.00×10+0.55×h1+0.25×25≧28 → 0.55×h1≧28−10−6.25=11.75 → h1≧21.36cm。整数で最小は22cm(21cmでは27.8cmで不足、22cmで28.35cm)。
- 設計例B:1.00×10+0.80×h2+0.25×30≧28 → 0.80×h2≧28−10−7.5=10.5 → h2≧13.125cm。整数で最小は14cm(13cmでは27.9cmで不足、14cmで28.7cm)。
- 凍上抑制の検討:舗装の厚さ(表層から路盤下面まで)が置換え深さ(ここでは凍結深さ55cm)より小さい場合は、その差を凍上の生じにくい材料で置き換える(凍上抑制層)。設計例Aは10+22+25=57cm≧55cmで不要、設計例Bは10+14+30=54cm<55cmで検討が必要。よって③は設計例B。
引っかけ:①②は四捨五入でなく切り上げ(21.36→22、13.125→14)。③は①②で求めた厚さを使って舗装厚を出すので、①②を誤ると③も誤る。舗装厚に路床(100cm)は含めない。
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論点ページ:舗装の設計の要点この論点の出題実績とよくある間違い
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出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和6年度(2024年6月23日(日)実施) 問2 (4)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する