アスファルト舗装の補修断面の設計(TA)
これは1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和5年度(2023年6月25日(日)実施) 問2 (4)の問題です。論点は「舗装の設計」(重要度A・解答の形は穴埋め・計算・記述)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
アスファルト舗装の補修断面の設計に関する次の文章の①〜③に当てはまる数値を解答欄に記入しなさい。なお、設計は、設計期間10年、信頼度90 %で行うものとする。
1) 図2-2の舗装構成を持つ路線において、供用10年後に詳細調査を行った。この結果から【 】に示す残存等値換算係数を設定した。この舗装断面の残存等値換算厚(TA0)は[①]cmである。
2) 交通量区分は新設時と変わらずN5であった。表2-1に示すアスファルト舗装を設計する場合の交通量区分と設計CBRの関係を参考にすると、補修断面に必要な等値換算厚(TA)は[②]cmである。
3) 仕上がり高さの変更が不可能な区間において、補修断面を設計する。
図2-3の補修断面に示すとおり舗装の仕上がり高さおよび表層・基層の厚さを変えずに上層路盤および下層路盤の一部を上層路盤材(粒度調整砕石)で打ち換える場合の最も経済的な補修断面を検討する。必要等値換算厚(TA)[②]cmを満足するためには、粒度調整砕石の厚さが[③]cm、既設のクラッシャランの厚さが(40-[③])cmとなる。
なお、打換え時における表層、基層の加熱アスファルト混合物の等値換算係数を1.0、粒度調整砕石の等値換算係数は0.35とし、すべての解答は整数とする。
| 層【 】(材料) | 厚さ t |
|---|---|
| 表層【0.8】(加熱アスファルト混合物) | 5 cm |
| 基層【0.8】(加熱アスファルト混合物) | 5 cm |
| 上層路盤【0.3】(粒度調整砕石) | 10 cm |
| 下層路盤【0.2】(クラッシャラン) | 30 cm |
| 路床(設計CBR = 6) |
| 交通量区分\設計CBR | 3 | 4 | 6 | 8 | 12 | 20 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| N7 | 45 | 41 | 37 | 34 | 30 | 26 |
| N6 | 35 | 32 | 28 | 26 | 23 | 20 |
| N5 | 26 | 24 | 21 | 19 | 17 | 15 |
| N4 | 19 | 18 | 16 | 14 | 13 | 11 |
| N3 | 15 | 14 | 12 | 11 | 10 | 9 |
| 層 | 〔既存舗装断面〕 | 〔補修断面〕 |
|---|---|---|
| 表層 | 【0.8】t = 5 cm(加熱アスファルト混合物) | t = 5 cm(加熱アスファルト混合物) |
| 基層 | 【0.8】t = 5 cm(加熱アスファルト混合物) | t = 5 cm(加熱アスファルト混合物) |
| 上層路盤 | 【0.3】t = 10 cm(粒度調整砕石) | t = ③ cm(粒度調整砕石) |
| 下層路盤 | 【0.2】t = 30 cm(クラッシャラン) | t = (40-③)cm(クラッシャラン) |
| 路床 | 設計CBR = 6 | 設計CBR = 6 |
解答欄
正解
| ① | 17 cm |
|---|---|
| ② | 21 cm |
| ③ | 20 cm |
解き方
- 舗装設計便覧(平成18年版)の補修断面の設計(TA法):残存等値換算厚 TA0=Σ(残存等値換算係数 × 各層の厚さ)。
- TA0=0.8×5+0.8×5+0.3×10+0.2×30=4+4+3+6=17cm(①)。
- 交通量区分N5、設計CBR6 → 表2−1より必要等値換算厚 TA=21cm(②)。
- 補修断面:表層・基層は打換えで係数1.0、上層路盤は粒度調整砕石(係数0.35)で厚さt、残る既設クラッシャランは残存係数0.2で厚さ(40−t)。1.0×5+1.0×5+0.35t+0.2(40−t)≧21 → 10+8+0.15t≧21 → 0.15t≧3 → t≧20。最も経済的なのは t=20cm(③)、既設クラッシャランは20cm。
- 検算:10+0.35×20+0.2×20=10+7+4=21cm=TA。
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出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和5年度(2023年6月25日(日)実施) 問2 (4)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する