TA法による補修断面の設計
これは1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和3年度(2021年6月27日(日)実施) 問2 (3)の問題です。論点は「舗装の設計」(重要度A・解答の形は穴埋め・計算・記述)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の文章の①〜⑤に当てはまる適当な数値を解答欄に記入しなさい。
舗装厚さの設計にあたって、設定された信頼度90 %の場合、必要等値換算厚(TA)は(式-1)から算出できる。
TA = 3.84 N^0.16 / CBR^0.3 ・・・・(式-1)
ここに、Nは疲労破壊輪数でCBRは路床の設計CBRである。
舗装計画交通量がN7で路床の設計CBRが4の場合のTAは[①]cmである。なお、N7の疲労破壊輪数は3.5 × 10^7で(3.5 × 10^7)^0.16 = 16、4^0.3 = 1.5とする。
ただし、①は整数で記入すること。
同じ交通条件と路床条件を持つ路線の補修断面の設計を考える。路線の舗装構成を表-1に示す。既設舗装の各層の破損状況から算出した残存等値換算厚は[②]cmである。
ただし、②は小数第1位まで記入すること。
既設舗装の総厚[③]cmを変えずに、表層、中間層、基層、上層路盤(瀝青安定処理路盤材料および粒度調整砕石)の一部を、表-1の右欄に示す補修断面に打ち換える設計を行う。新たに舗設する瀝青安定処理路盤材料の最小厚をa cm、残層となる粒度調整砕石の層厚をb cmとした場合、補修断面の総厚が[③]cmであること、目標とする等値換算厚TAが[①]cmであることの2つの関係から、aは[④]cm、bは[⑤]cmとなる。
ただし、④と⑤は整数で記入すること。
表-1の注 ※1:新材料の等値換算係数 ※2:補修断面設計時における既設層の破損状況にもとづき設定した換算係数
| 層の名称 | 材料名 | 新設時の舗装構成 換算係数※1 | 新設時の舗装構成 層厚(cm) | 既設舗装 換算係数※2 | 補修断面 層厚(cm) |
|---|---|---|---|---|---|
| 表層 | 加熱アスファルト混合物 | 1.00 | 5 | 0.80 | 5 |
| 中間層 | 加熱アスファルト混合物 | 1.00 | 5 | 0.80 | 5 |
| 基層 | 加熱アスファルト混合物 | 1.00 | 5 | 0.80 | 5 |
| 上層路盤 | 瀝青安定処理路盤材料 | 0.80 | 11 | 0.70 | a |
| 上層路盤 | 粒度調整砕石 | 0.35 | 25 | 0.30 | b |
| 下層路盤 | クラッシャラン | 0.25 | 35 | 0.20 | 35 |
| 路床 | 設計CBR = 4 |
解答欄
正解
| ①必要等値換算厚TA | 41 cm |
|---|---|
| ②残存等値換算厚 | 34.2 cm(34.2 も正解) |
| ③既設舗装の総厚 | 86 cm |
| ④a(瀝青安定処理路盤材料の最小厚) | 17 cm |
| ⑤b(粒度調整砕石の残層の層厚) | 19 cm |
解き方
- ① TA=3.84×N^0.16÷CBR^0.3=3.84×16÷1.5=40.96 → 整数で41cm。
- ② 残存等値換算厚=Σ(既設舗装の換算係数×層厚)=0.80×5+0.80×5+0.80×5+0.70×11+0.30×25+0.20×35=12.0+7.7+7.5+7.0=34.2cm。必要TA41cmに対して不足するので補修が必要になる。
- ③ 既設舗装の総厚=5+5+5+11+25+35=86cm。
- ④⑤ 補修断面は表層・中間層・基層(新材料、係数1.00)15cm、新しい瀝青安定処理 a cm(係数0.80)、残す粒度調整砕石 b cm(既設、係数0.30)、残すクラッシャラン35cm(既設、係数0.20)。総厚の条件 15+a+b+35=86 から a+b=36。TAの条件 15×1.00+0.80a+0.30b+0.20×35≧41 に b=36-a を入れると 0.50a+32.8≧41、a≧16.4。整数で最小の a=17cm、b=36-17=19cm。検算 TA=15+13.6+5.7+7.0=41.3cm≧41cm。
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令和3年度の前後の問題
出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和3年度(2021年6月27日(日)実施) 問2 (3)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する