平成29年度 問2 (3)論点:舗装の設計重要度 A未着手

既設舗装の補修断面の設計(TA)

これは1級舗装施工管理技術者 応用試験 平成29年度(2017年6月25日(日)実施) 問2 (3)の問題です。論点は「舗装の設計」(重要度A・解答の形は穴埋め・計算・記述)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。

次の文章の①〜④に当てはまる適当な数値を整数で解答欄に記入しなさい。

図-1に示す当初設計時の舗装計画交通量が200(台/日・方向)の舗装断面において、供用年数の経過と交通量の増大により補修断面の設計をすることとなった。なお、図-1の各層の末尾に示す【 】内の数値は、補修断面の設計時における既設層の破損の状態にもとづき設定した換算係数を表している。

1) 図-1に示す現況の舗装断面の残存等値換算厚は[ ① ]cmである。

2) 補修断面設計時の舗装計画交通量が350(台/日・方向)であり、路床の設計CBRは6に低下していた。よって、表-1から補修断面の設計に必要な等値換算厚は[ ② ]cmとなる。

3) 補修工法としてオーバーレイが可能な場合のオーバーレイ厚は[ ③ ]cmとなる。

4) しかし、舗装の仕上がり高さが変えられなかったので、上層路盤に加熱瀝青安定処理路盤材(等値換算係数:0.8)を適用し、その上層に基層(粗粒度アスファルト混合物)と表層(ポーラスアスファルト混合物)を設ける補修断面とした。この条件において、図-1に示す既設舗装の上層路盤までを打ち換える場合、最も経済的な補修断面となる加熱瀝青安定処理路盤の厚さは[ ④ ]cmとなる。

図-1 当初設計時の舗装断面
層(【 】内は換算係数)厚さ
表層(密粒度アスファルト混合物)【0.9】5cm
上層路盤(粒度調整砕石路盤)【0.30】15cm
下層路盤(クラッシャラン)【0.20】15cm
路床(設計CBR=8)
表-1 アスファルト舗装の必要等値換算厚(cm)
舗装計画交通量(台/日・方向)\路床の設計CBR46812
3000以上41373430
1000以上3000未満32282623
250以上1000未満24211917
100以上250未満18161413
40以上100未満14121110

解答欄

cm
cm
cm
cm

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

①12 cm
②21 cm
③9 cm
④10 cm

解き方

  1. ① 残存等値換算厚 TA0 = Σ(既設層の換算係数×厚さ) = 0.9×5 + 0.30×15 + 0.20×15 = 4.5 + 4.5 + 3.0 = 12.0 → 12cm。
  2. ② 舗装計画交通量 350台/日・方向は「250以上1000未満」、路床の設計CBR=6 なので、表-1 から必要等値換算厚 TA = 21cm。
  3. ③ オーバーレイ(加熱アスファルト混合物、等値換算係数 1.0)の厚さ = (21 − 12)/1.0 = 9cm。
  4. ④ 上層路盤まで(表層5cm+上層路盤15cm=20cm)を打ち換え、仕上がり高さを変えないので新設層の合計は20cm。残る下層路盤の残存換算厚は 0.20×15 = 3.0cm。新設の表層・基層の合計厚を a、加熱瀝青安定処理路盤の厚さを b とすると a + b = 20、1.0a + 0.8b ≧ 21 − 3.0 = 18。a = 20 − b を代入すると 20 − 0.2b ≧ 18 → b ≦ 10。
  5. 単価の安い瀝青安定処理路盤をできるだけ厚くするのが経済的なので b = 10cm(表層+基層 a = 10cm)。このとき TA = 1.0×10 + 0.8×10 + 3.0 = 21.0cm で必要値を満たし、舗装計画交通量 250以上1000未満の表層+基層の最小厚さ10cm(舗装設計便覧)も満たす。
引っかけ:①は当初設計の換算係数(1.0・0.35・0.25)ではなく、【 】内の破損状態から設定した係数で計算する。④は下層路盤の残存分 3.0cm を差し引くことと、表層+基層の最小厚さの確認を忘れない。

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出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 応用試験 平成29年度(2017年6月25日(日)実施) 問2 (3)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する