コンクリートのひび割れの防止対策(状況図から選択)
これは1級土木施工管理技士 第二次検定 令和8年度(2026年10月4日(日)実施) 問題9の問題です。論点は「コンクリート」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
コンクリートに発生したひび割れの状況図①〜④から2つ選び,番号とその防止対策を記述しなさい。
ただし,解答欄の(例)と同一内容は不可とする。

解答欄
正解
① 沈みひび割れ:単位水量を少なくしたブリーディングの少ない配合とし,1層の打込み高さを小さく打上り速度を遅くする。生じたひび割れは固まる前にタンピングや再振動で閉じる。
85 字① 沈みひび割れ:壁とスラブなど断面が変わる箇所ではいったん打ち止め,下部のコンクリートの沈下が落ち着いてから上部を打ち込む。
② 凍害によるひび割れ:AE剤を用いて適切な空気量(4~7%程度)を確保し,水セメント比を小さくして,吸水率の小さい良質な骨材を用いる。
② 凍害によるひび割れ:構造物の表面に水がたまらないよう水切りや排水勾配を設け,寒中は圧縮強度5N/mm²が得られるまで5℃以上に保って初期凍害を防ぐ。
③ 水和熱による温度ひび割れ:中庸熱・低熱ポルトランドセメントや高炉セメントなど発熱の小さいセメントを用いて単位セメント量を少なくし,打込み温度を低くする。
78 字③ 水和熱による温度ひび割れ:底版との打込み間隔を短くして新旧コンクリートの温度差を小さくし,壁体には適切な間隔でひび割れ誘発目地を設ける。
④ アルカリシリカ反応によるひび割れ:化学法やモルタルバー法でアルカリシリカ反応性が無害と判定された骨材を使用する。
④ アルカリシリカ反応によるひび割れ:高炉セメントB種・C種やフライアッシュセメントB種・C種を使うか,コンクリート中のアルカリ総量をNa2O換算で3.0kg/m³以下にする。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 2023年制定のコンクリート標準示方書[施工編]とJIS A 5308(附属書B アルカリシリカ反応抑制対策の方法)による。
- ①沈みひび割れ:ブリーディングに伴う沈下が鉄筋に拘束されて生じる。単位水量の少ない配合,1層の打込み高さを小さく・打上り速度を遅く,断面変化部での打ち止め,固まる前のタンピング・再振動で防ぐ。②凍害:凍結融解の繰返しで表面が劣化する。AEコンクリートで適切な空気量を確保し,水セメント比を小さくし,吸水率の小さい骨材を用いる。水がたまらない構造とし,初期凍害も防ぐ。
- ③温度ひび割れ(図は先打ちの底版に拘束された厚さ1.5mの壁体の外部拘束ひび割れ):低発熱のセメント・単位セメント量の低減・プレクーリングやパイプクーリングで温度上昇を抑え,打込み間隔を短くして拘束を小さくし,ひび割れ誘発目地や保温養生で制御する。④ASR:無害と判定された骨材の使用,抑制効果のある混合セメント(高炉セメントB種・C種,フライアッシュセメントB種・C種)の使用,アルカリ総量3.0kg/m³以下のいずれかで抑制する。
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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第二次検定 令和8年度(2026年10月4日(日)実施) 問題9。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する