移動式クレーンによる杭の荷卸し作業の災害防止措置
これは1級土木施工管理技士 第二次検定 令和8年度(2026年10月4日(日)実施) 問題10の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
下図は移動式クレーンで杭の荷卸し作業を行っている現場状況である。この作業において安全管理上必要な労働災害防止対策に関して,クレーン等安全規則に定められている措置を2つ記述しなさい。

解答欄
正解
アウトリガーは最大限に張り出し,地盤が軟弱な場合は転倒防止に必要な広さと強度の鉄板等を敷いて,その上の転倒するおそれのない位置に設置する。
69 字移動式クレーンに定格荷重を超える荷重をかけず,運転者と玉掛けをする者が定格荷重を常時知ることができるよう表示等を行う。
作業場所の広さ・地盤・杭の重量等を考慮して作業の方法,転倒を防止する方法,労働者の配置と指揮の系統を定め,作業開始前に関係労働者に周知させる。
つり上げ荷重25tの移動式クレーンの運転は,移動式クレーン運転士免許を受けた者に行わせる。
強風のため作業に危険が予想されるときは作業を中止し,運転者を荷をつったままで運転位置から離れさせない。
移動式クレーンの運転について一定の合図を定め,合図を行う者を指名して,その者に合図を行わせる。
47 字上部旋回体と接触するおそれのある箇所への作業従事者の立入りを,禁止する旨を見やすい箇所に表示する等の方法で禁止する。
その日の作業を開始する前に,巻過防止装置,過負荷警報装置その他の警報装置,ブレーキ,クラッチ及びコントローラーの機能を点検する。
つり上げ荷重1t以上の移動式クレーンの玉掛けは玉掛け技能講習修了者に行わせ,作業開始前にワイヤロープ等の玉掛用具を点検させる。
玉掛用のワイヤロープは安全係数6以上のものを使い,素線切れ10%以上・キンク・著しい形くずれや腐食のあるものは使わない。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- クレーン等安全規則の移動式クレーン(第3章)と玉掛け(第8章)の規定から,図の状況(バリケードで囲った作業場,25tの移動式クレーンがアウトリガーを張り出して敷板の上に設置,2本のワイヤロープで鋼管杭をつり上げてトラックから荷卸し,合図をする作業員)に当てはまる事業者の措置を2つ書く。
- 移動式クレーン:第66条の2(作業の方法・転倒防止の方法・労働者の配置と指揮の系統を定め,作業開始前に周知),第68条(つり上げ荷重5t以上は移動式クレーン運転士免許),第69条(定格荷重を超えて使用しない),第70条の2(定格荷重の表示等),第70条の3・第70条の4(軟弱地盤等では鉄板等を敷設し,その上の転倒するおそれのない位置にアウトリガーを設置),第70条の5(アウトリガーを最大限に張り出す),第71条(一定の合図を定め,合図者を指名),第72条(作業従事者の運搬・つり上げの禁止),第74条(上部旋回体との接触のおそれのある箇所への立入禁止),第74条の2(一箇所玉掛け等の場合のつり荷の下への立入禁止),第74条の3(強風時の作業中止),第75条(荷をつったまま運転位置から離れさせない),第78条(作業開始前点検)。
- 玉掛け:第213条(ワイヤロープの安全係数6以上),第215条(素線の10%以上の切断,直径の減少が公称径の7%超,キンク,著しい形くずれ・腐食のものの使用禁止),第220条(玉掛用具の作業開始前点検),第221条(つり上げ荷重1t以上は玉掛け技能講習修了者)。
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令和8年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第二次検定 令和8年度(2026年10月4日(日)実施) 問題10。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する