コンクリートのひび割れ等の防止対策
これは1級土木施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年10月2日(日)実施) 問題9の問題です。論点は「コンクリート」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘が読めます。
コンクリートに発生したひび割れ等の下記の状況図①〜④から2つ選び,その番号,防止対策を解答欄に記述しなさい。
① 沈みひび割れ
② コールドジョイント
③ 水和熱による温度ひび割れ
④ アルカリシリカ反応によるひび割れ

解答欄
正解
① 沈みひび割れ:単位水量を少なくしてブリーディングの少ない配合とし,打込み後,コンクリートが固まる前にタンピングや再振動を行ってひび割れを閉じる。
74 字① 沈みひび割れ:断面が変わる箇所ではいったん打ち止め,下部のコンクリートの沈下が落ち着いてから上部を打ち込む。1層の打込み高さを小さくし打込み速度を遅くする。
② コールドジョイント:許容打重ね時間間隔(外気温25℃以下で2.5時間,25℃超で2.0時間)内に上層を打ち重ね,棒状バイブレータを下層に10cm程度挿入して一体化させる。
③ 水和熱による温度ひび割れ:中庸熱・低熱ポルトランドセメントや高炉セメントなど発熱の小さいセメントを使い,単位セメント量を少なくし,プレクーリングで打込み温度を下げる。
85 字③ 水和熱による温度ひび割れ:拘束体と壁体の打込み間隔を短くし,壁体にはひび割れ誘発目地を設ける。保温養生で内部と表面の温度差を小さくする。
④ アルカリシリカ反応によるひび割れ:無害と判定された骨材を使うか,高炉セメントB種・C種やフライアッシュセメントを使うか,コンクリート中のアルカリ総量をNa2O換算3.0kg/m³以下にする。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- コンクリート標準示方書[施工編]とJIS A 5308(附属書:アルカリシリカ反応抑制対策)による。沈みひび割れはブリーディングによる沈下を鉄筋が拘束して生じるので,配合と打込み方法で沈下を抑え,固まる前にタンピング・再振動で閉じる。
- コールドジョイントは許容打重ね時間間隔の管理と下層への振動機の挿入,温度ひび割れは低発熱のセメント・単位セメント量の低減・プレクーリング・誘発目地,ASRは無害骨材・混合セメント・アルカリ総量3.0kg/m³以下のいずれかで防ぐ。
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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年10月2日(日)実施) 問題9。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する