施工計画立案の検討内容
これは1級土木施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年10月3日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「施工計画」(重要度B・解答の形は穴埋め・記述)。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘が読めます。
土木工事における,施工管理の基本となる施工計画の立案に関して,下記の5つの検討項目における検討内容をそれぞれ解答欄に記述しなさい。
ただし,(例)の検討内容と同一の内容は不可とする。
・契約書類の確認事項
・現場条件の調査(自然条件の調査)
・現場条件の調査(近隣環境の調査)
・現場条件の調査(資機材の調査)
・施工手順
解答欄
正解
請負代金の支払条件(前払金・部分払)と,設計変更や物価変動に伴う請負代金額の変更の取扱いを確認する。
50 字不可抗力による損害や工事の中止に伴う損害について,負担の範囲と取扱いの方法を確認する。
設計図書(図面・仕様書・現場説明書・質問回答書)の内容と,相互の食い違いの有無を確認する。
契約不適合責任の範囲と期間,工期の延長が認められる条件を確認する。
地形・地質・土質と地下水位を既存のボーリング資料や試掘で調べ,掘削や土留めの計画に反映する。
46 字降雨量・気温・風・積雪などの気象を調べ,作業可能日数を算定して工程計画に反映する。
河川の水位・流量や潮位の季節変化を調べ,出水期を避けた施工時期と仮締切りの高さを決める。
現場周辺の住宅・学校・病院などの位置を調べ,騒音・振動の影響と作業時間帯の制約を把握する。
45 字上下水道・ガス・電力・通信の地下埋設物と架空線の位置を,台帳と試掘・現地踏査で調べる。
周辺道路の交通量や通学路の有無を調べ,資機材の搬入経路と交通処理の方法を検討する。
掘削や地下水位の低下による影響を把握するため,近隣の家屋・井戸の状況を事前に調査する。
生コンクリート工場の供給能力と,現場までの運搬時間・経路を調べる。
33 字工事の規模と工程に見合う建設機械の種類・能力・台数と,地元での調達の可否を調べる。
鋼矢板や覆工板などの仮設材の在庫・搬入時期と,資材置場の確保の可否を調べる。
建設発生土の受入れ先と運搬距離,盛土材料の土取場の位置・土質・数量を調べる。
工種ごとの作業の順序と相互の関係を検討し,クリティカルパスを明らかにして全体工期が最短となる手順を定める。
53 字出水期や交通規制の時間などの制約条件を考慮して,仮設工から本体工までの手順と施工時期を定める。
人員・機械の山積みを均して作業が平準化するよう,工区割りと繰返しの作業手順を定める。
段階確認や立会いの時期を手順に組み込み,手戻りのない施工順序とする。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 施工計画は,契約条件と現場条件を事前に調べ,その結果から施工方法・施工手順・工程・仮設・資機材の計画を立てる。検討項目ごとに「何を調べ(確認し),何に反映するか」を1つずつ書く。
- 契約書類は請負代金の支払・変更,不可抗力・工事中止の損害の負担,設計図書の内容など。現場条件は自然条件(地形・地質・地下水・気象・水象),近隣環境(住宅・学校,埋設物・架空線,交通),資機材(供給能力・運搬・在庫・機械の台数)。施工手順は作業の順序と工程の組合せ(クリティカルパス・平準化)の観点で書く。
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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年10月3日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する