法面保護工の工法の概要と施工上の留意点
これは1級土木施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年10月6日(日)実施) 問題7の問題です。論点は「土工」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘が読めます。
切土・盛土の法面保護工として実施する次の4つの工法の中から2つ選び,その工法の説明(概要)と施工上の留意点について,解答欄の(例)を参考にして,それぞれの解答欄に記述しなさい。
ただし,工法の説明(概要)及び施工上の留意点の同一解答は不可とする。
・種子散布工
・張芝工
・プレキャスト枠工
・ブロック積擁壁工
解答欄
正解
種子散布工:種子・肥料・木質繊維・侵食防止剤などを水と混ぜてポンプで法面に吹き付け,植生を早期に成立させて雨水による表面侵食を防ぐ工法。
68 字張芝工:切芝(野芝など)を法面の全面にすき間なく張り付けて目串で固定し,施工直後から法面の表面侵食を防いで緑化する工法。
種子散布工:施工は発芽・生育に適した春から初夏又は秋に行い,散布後に乾燥が続くときは散水して発芽を促す。発芽しなかった箇所は追いまきする。
69 字種子散布工:法面の凹凸をならして浮石や雑物を取り除き,法肩からの表面水が流れ込まないよう排水を処理してから,材料をむらなく散布する。
張芝工:芝片は法面に密着させて目地が縦に通らないように張り,1枚当たり2本以上の目串で固定する。張付け後は目土をかけて散水する。
張芝工:張付け前に法面を平滑に整形し,芝が浮かないよう法面になじませて張る。凍上で剥がれやすい厳冬期の施工は避け,活着まで散水する。
プレキャスト枠工:工場製作のコンクリート枠を法面に格子状に組み,枠内を土砂・栗石・植生などで中詰めして,法面表層の崩落や侵食を防ぐ工法。
68 字ブロック積擁壁工:コンクリートブロックを積み上げ,胴込め・裏込めコンクリートで一体化して土圧に抵抗させ,勾配1:1.0より急な法面の崩壊を防ぐ工法。
プレキャスト枠工:法面の凹凸をならして枠を法面に密着させ,法尻に基礎を設けて滑動を防ぐ。枠の交点はアンカーピンで固定し,中詰め材は十分に締め固める。
74 字プレキャスト枠工:湧水のある箇所は中詰めに栗石や砕石を用いて排水を図り,枠の裏から土砂が流出しないようにする。
ブロック積擁壁工:基礎地盤を十分に締め固めて基礎コンクリートを設け,ブロックは谷積みとして1日の積上げ高さを1.5m程度までとする。
ブロック積擁壁工:背面の水圧を抑えるため,内径5~10cmの水抜き孔を2~3m²に1か所程度設け,背面には透水性のよい裏込め材を用いる。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 道路土工 切土工・斜面安定工指針と盛土工指針の法面保護工による。種子散布工・張芝工は植生工(植物で法面を覆って表面侵食を防ぐ),プレキャスト枠工は構造物による法面保護工(のり枠工。勾配1:1.0より緩い法面),ブロック積擁壁工は土圧に抵抗する構造物(勾配1:1.0より急な法面)と分けて概要を書く。
- 留意点は,植生工なら施工時期・散水養生・下地の整形,構造物工なら基礎・滑動防止・排水と観点を分けると,2つの工法で同じ解答にならない。
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令和元年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年10月6日(日)実施) 問題7。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する