令和6年度 問題A No.49論点:地下構造物(シールド・推進)重要度 C配点 1点未着手

シールド工法の施工管理

これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年7月7日(日)実施) 問題A No.49の問題です。論点は「地下構造物(シールド・推進)」(重要度C・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

シールド工法の施工管理に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:(2) 土圧式シールド工法において,粘着力が大きい土層を掘削する場合には,カッターチャンバ内に水を注入することにより掘削土砂の塑性流動性を高めることが必要である。

解き方

  1. 土圧式(泥土圧式)シールド工法で粘着力が大きい土層を掘削すると、掘削土砂がカッターヘッドやカッターチャンバ内に付着・閉塞しやすい。そのため、気泡・泥水(鉱物系)・界面活性剤等の適切な添加材を注入して付着を防ぎ、掘削土砂の塑性流動性を確保する(トンネル標準示方書[シールド工法編])。
  2. 水を注入するだけでは付着の防止や塑性流動性・止水性の確保は期待できない。したがって「水を注入することにより」とする(2)は適当でない。
  3. (1)土圧・排土量・ジャッキ推力等の計測値の急変は、切羽の崩壊や土砂の取込み過多の兆候である。(4)テールボイド沈下(隆起)は、テール通過直後の応力解放や過大な裏込め注入圧が原因で生じる。いずれも適当である。
  4. (3)は泥水処理の流れを述べたもので、一次処理で土砂を分離した泥水は、水・粘土・ベントナイト・増粘剤等を加えて比重・濃度・粘性を調整し、切羽へ再循環させる。実務では循環に必要な量を超えた泥水を「余剰泥水」と呼び、二次処理(凝集・脱水)に回すため、「余剰泥水」を再循環するという表現には議論がある。ただし主催者は(3)を適当とし、正答を(2)としている。

選択肢ごとの解説

  1. (1)適当。土圧・排土量・ジャッキ推力等の急変は、切羽の崩壊や土砂の取込み過多を疑う兆候である。
  2. (2)適当でない。粘着力が大きい土層では、水ではなく気泡・泥水等の添加材を注入して付着を防ぎ、塑性流動性を確保する。
  3. (3)適当。土砂を分離した泥水は、水・粘土・ベントナイト・増粘剤等で比重・濃度・粘性を調整して切羽へ再循環させる(循環に余る分は二次処理に回す)。
  4. (4)適当。テールボイド沈下(隆起)は、テール通過直後の応力解放や過大な裏込め注入圧が原因で生じる。
引っかけ:「添加材を注入」が「水を注入」にすり替わっている。(3)の「余剰泥水」という語に気を取られて、(2)を見落とさないこと。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年7月7日(日)実施) 問題A No.49。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する