令和5年度 問題A No.20論点:コンクリート構造物の劣化・補修重要度 B配点 1点未着手

温度応力によるひび割れ

これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題A No.20の問題です。論点は「コンクリート構造物の劣化・補修」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

下図に示す(1)〜(4)のコンクリート構造物のひび割れのうち,水和熱に起因する温度応力により施工後の比較的早い時期に発生すると考えられるものは,次のうちどれか。

(1)〜(4)のコンクリート構造物のひび割れの図。いずれも底版の上に立つ厚さ800mmの壁。(1) 壁の側面に,壁の下端から上に向かう鉛直方向のひび割れがほぼ等間隔に3本生じている。(2) 壁の側面に上下に並んだ3つのセパレータ(「セパレータ」と引出し線で示す)のうち,上の2つの位置に,セパレータを横切る短い弧状のひび割れが生じている(下のセパレータにはひび割れはない)。(3) 壁の側面に,壁の長さ方向に沿って水平方向に波打ちながら連続するひび割れが生じている。(4) 壁の側面の上部の端部付近(右上の隅)に網目状(亀甲状)のひび割れが生じ,天端にも細いひび割れが生じている。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:(1) 厚さ800mmの壁に,鉛直方向にほぼ等間隔に生じたひび割れ

解き方

  1. 底版の上に打ち込んだ壁は、水和熱で温度が上がった後に冷えて収縮するとき、先に硬化した底版に下端を拘束されて引張応力が生じる(外部拘束による温度ひび割れ)。
  2. このひび割れは材齢数日から数週間の比較的早い時期に、壁の下端付近から上方へ鉛直方向にほぼ等間隔に生じるので、図(1)が該当する。

選択肢ごとの解説

  1. (1)適当。底版に拘束された壁に鉛直方向・ほぼ等間隔に生じる、外部拘束による温度ひび割れである。
  2. (2)適当でない。セパレータ位置のひび割れは、打込み直後の沈下が拘束されて生じる沈みひび割れである。
  3. (3)適当でない。長さ方向に連続する水平なひび割れは、打重ね時間間隔の超過によるコールドジョイント等である。
  4. (4)適当でない。端部の網目状(亀甲状)ひび割れは、アルカリシリカ反応や凍害等による長期の劣化である。
引っかけ:マスコンクリートの内部拘束による表面ひび割れを連想して(4)を選びやすいが、壁と底版の組合せでは外部拘束の鉛直ひび割れが代表的である。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題A No.20。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する