沈下・ブリーディングによるひび割れ
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月6日(日)実施) 問題A No.25の問題です。論点は「コンクリート構造物の劣化・補修」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
下図に示す(1)〜(4)のコンクリート構造物のひび割れのうち,コンクリートの沈下やブリーディングにより施工後の比較的早い時期に発生すると考えられるものは,次のうちどれか。

解答欄
正解
正解:(2) 厚さ800mmの壁に,長さ方向に沿って水平方向に生じたひび割れ
解き方
- コンクリートの沈下・ブリーディングによるひび割れは、打込み後1〜数時間の固まる前に、鉄筋や断面の変化で沈下が拘束されて生じ、上端の鉄筋に沿う方向や水平方向に現れる(JCI コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針)。
- 図の中では (2) の壁の長さ方向に沿う水平のひび割れがこれに当たる。
- (1) 底版に拘束された厚い壁の鉛直等間隔のひび割れは水和熱による温度ひび割れ、(3) 壁高欄の鉛直のひび割れは乾燥収縮等、(4) 床版下面の格子状のひび割れは乾燥収縮や繰返し荷重によるもので、いずれも時間をおいて生じる。よって (2) である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。底版に拘束された厚い壁の鉛直等間隔のひび割れは、水和熱による温度ひび割れである。
- (2)適当。壁の長さ方向の水平ひび割れは、打込み後早い時期の沈下・ブリーディングによる。
- (3)適当でない。薄い壁高欄の鉛直方向のひび割れは乾燥収縮等によるもので、早期の沈下によらない。
- (4)適当でない。床版下面の格子状のひび割れは、乾燥収縮や繰返し荷重(疲労)によるものである。
引っかけ:厚い部材の鉛直等間隔のひび割れは温度ひび割れの典型である。沈下ひび割れは水平方向・鉄筋に沿う方向に出る。
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論点ページ:コンクリート構造物の劣化・補修の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和7年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月6日(日)実施) 問題A No.25。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する