塩害を受けたRC構造物の対策・補修
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題A No.19の問題です。論点は「コンクリート構造物の劣化・補修」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
塩害を受けた鉄筋コンクリート構造物への対策や補修に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(1) 劣化が顕在化した箇所に部分的に断面修復工法を適用すると,断面修復箇所と断面修復しない箇所の境界部付近においては腐食電流により防食される。
解き方
- 塩害で劣化した箇所だけを部分的に断面修復すると、塩化物イオンの少ない修復部と多い既設部の境界付近で鉄筋に電位差が生じ、既設部側がアノードとなるマクロセル腐食で腐食が促進される(コンクリート標準示方書[維持管理編])。
- 境界部が腐食電流により防食されるとした(1)が適当でない。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。境界部付近ではマクロセル腐食により既設部側の鉄筋腐食が促進される。
- (2)適当。表面処理材は劣化するので、残存供用期間が長ければ再塗布を計画しておく。
- (3)適当。電気防食は陽極システムの劣化や電流供給の安定性を考慮し、維持管理する。
- (4)適当。脱塩後に残った塩化物イオンの再拡散の程度が、補修効果の持続期間を左右する。
引っかけ:電気防食の防食電流と混同し、腐食電流が防食に働くと誤解しやすい。
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論点ページ:コンクリート構造物の劣化・補修の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題A No.19。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する