コンクリート構造物の補強工法
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年7月7日(日)実施) 問題A No.24の問題です。論点は「コンクリート構造物の劣化・補修」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
コンクリート構造物の補強工法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(4) 免震工法は,地震時の部材の変位を小さくすることが可能である。
解き方
- 免震工法は,免震支承等で構造物の固有周期を長くし減衰を付加して,地震時の慣性力を低減する工法である。
- 慣性力は小さくなるが,長周期化により上部構造(免震層)の変位は大きくなるため,変位を小さくできるとした(4)が適当でない。
- 鋼板接着工法は鋼板の防食等の維持管理が必要,プレストレス導入工法は定着部等のコンクリート強度の照査が必要,連続繊維接着工法は材料が軽く人力施工が可能である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。接着した鋼板が腐食するため,補強後も防食等の維持管理が必要である。
- (2)適当。導入する圧縮応力や定着部の支圧に対し,コンクリート強度を照査する。
- (3)適当。連続繊維シートは軽量で,重機を使わず人力で施工できる。
- (4)適当でない。免震工法は慣性力を低減するが,長周期化により変位は大きくなる。
引っかけ:免震は「力は小さく,変位は大きく」。変位を抑えるのは制震装置(ダンパー)の付加や部材の補強である。
同じ論点の過去問
令和8年度 問題A No.24アルカリシリカ反応抑制対策
令和8年度 問題A No.25塩害を受けた構造物の対策・補修
令和7年度 問題A No.24アルカリシリカ反応を生じた構造物の補修・補強
令和7年度 問題A No.25沈下・ブリーディングによるひび割れ
令和6年度 問題A No.25コンクリートの中性化による劣化
論点ページ:コンクリート構造物の劣化・補修の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和6年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年7月7日(日)実施) 問題A No.24。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する