騒音規制法(特定建設作業)
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和4年度(2022年7月3日(日)実施) 問題A No.59の問題です。論点は「騒音規制法・振動規制法」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。この問題は、本試験の問題を2026年9月時点の法令・基準に照らして一部改訂したものです。
騒音規制法令上,指定地域内で行う次の建設作業のうち,特定建設作業に該当しないものはどれか。
ただし,当該作業がその作業を開始した日に終わるもの,及び使用する機械が一定の限度を超える大きさの騒音を発生しないものとして環境大臣が指定するものを除く。
解答欄
正解
正解:(2) 電動機を動力とする空気圧縮機を使用する作業(さく岩機の動力として使用する作業を除く。)
解き方
- 特定建設作業は、騒音規制法第2条第3項と施行令第2条・別表第2で定める 8 種類の作業である。くい打機等(アースオーガーと併用する作業を除く)、びょう打機、さく岩機、空気圧縮機(電動機以外の原動機で定格出力15kW以上)、コンクリートプラント・アスファルトプラント、バックホウ(80kW以上)、トラクターショベル(70kW以上)、ブルドーザー(40kW以上)を使用する作業で、作業を開始した日に終わるものは除かれる。
- 空気圧縮機を使用する作業(第4号)は、電動機以外の原動機を用いる定格出力15kW以上のものに限られ、さく岩機の動力として使用する作業も除かれる。(2) は電動機を動力とする空気圧縮機で、さく岩機の動力にも使わないので、第4号にも第3号にも当たらない。
- (1) は第7号(トラクターショベル70kW以上)、(3) は第1号(ディーゼルハンマはくい打機で、アースオーガーとの併用ではない)、(4) は第8号(ブルドーザー40kW以上)に当たる。よって該当しないものは (2) である。
- さく岩機を使用する作業(第3号)は、さく岩機の動力の種類を問わず特定建設作業である(作業地点が連続的に移動する作業は、1日の2地点間の最大距離が50m以下のものに限る)。空気圧縮機でさく岩機を動かす削岩作業は、空気圧縮機が電動機でも第3号で特定建設作業に当たる。本試験の (2) は「電動機を動力とする空気圧縮機を使用する削岩作業」で、文言どおりでは第3号に当たるため、第4号の除外を問う文に改めている。
選択肢ごとの解説
- (1)該当する。定格出力70kW以上のトラクターショベルを使用する作業である(別表第2第7号)。
- (2)該当しない。電動機を動力とする空気圧縮機は第4号の対象外で、さく岩機の動力にも使わないので第3号にも当たらない。
- (3)該当する。ディーゼルハンマはくい打機で、アースオーガーと併用しないので第1号に当たる。
- (4)該当する。定格出力40kW以上のブルドーザーを使用する作業である(別表第2第8号)。
問題改訂の内容
本試験の (2) は「電動機を動力とする空気圧縮機を使用する削岩作業」だった。空気圧縮機を使用する作業(騒音規制法施行令別表第2第4号)は電動機以外の原動機を用いる定格出力15kW以上のものに限られるので、出題の意図は「電動機を動力とする空気圧縮機は対象外」を問うことにある。しかし削岩作業はさく岩機を使用する作業で、第3号はさく岩機を動力の種類を問わず特定建設作業としている(第4号が「さく岩機の動力として使用する作業を除く」としているのも、この作業を第3号で扱うため)。このため本試験の文のままでは (2) も特定建設作業に当たり、「該当しないもの」が無くなる。法令の改正によるものではなく、出題時からの規定である。(2) を第4号の対象外であることがはっきりする「電動機を動力とする空気圧縮機を使用する作業(さく岩機の動力として使用する作業を除く。)」に改めた。正答は本試験と同じ (2)。
- 騒音規制法 第2条第3項
- 騒音規制法施行令 第2条・別表第2第3号・第4号
本試験の原文(改訂前)を見る
- (1)原動機の定格出力70kW以上のトラクターショベルを使用して行う掘削積込み作業
- (2)電動機を動力とする空気圧縮機を使用する削岩作業
- (3)アースオーガーと併用しないディーゼルハンマを使用するくい打ち作業
- (4)原動機の定格出力40kW以上のブルドーザを使用して行う盛土の敷均し作業
本試験の正答:(2)
改訂は資格試験対策.netが行ったもので、主催者によるものではありません。2026年9月時点の法令・基準にもとづきます。
同じ論点の過去問
令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和4年度(2022年7月3日(日)実施) 問題A No.59。現行の法令・基準に照らして一部を改訂しています(本試験の原文は解説の「問題改訂の内容」)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する