アルカリシリカ反応を生じた構造物の補修・補強
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和4年度(2022年7月3日(日)実施) 問題A No.19の問題です。論点は「コンクリート構造物の劣化・補修」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
アルカリシリカ反応を生じたコンクリート構造物の補修・補強に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) 予想されるコンクリート膨張量が大きい場合には,プレストレス導入やFRP巻立て等の対策は適していないので,他の対策工法を検討するとよい。
解き方
- ASR で予想される膨張量が大きい場合は、プレストレスの導入やFRP・鋼板の巻立て等でコンクリートを拘束し、膨張を抑える対策が有効である(コンクリート標準示方書[維持管理編])。
- (2) は拘束による対策を「適していない」としており、逆である。ASR の補修では水分の遮断が基本であり、電気防食はアルカリ金属イオンを鋼材周辺に集めて ASR を促すおそれがあるので配慮が必要である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。電気防食は陰極の周辺にアルカリ金属イオンを集め、ASR を促すおそれがあるので配慮する。
- (2)適当でない。膨張量が大きい場合こそ、プレストレス導入やFRP巻立て等の拘束による対策が有効である。
- (3)適当。ひび割れが顕著になると鉄筋の曲げ加工部に亀裂・破断が生じるおそれがあり、対策を検討する。
- (4)適当。ASR は水分の供給で進むので、表面被覆等で水分を遮断しコンクリートを乾燥させる。
引っかけ:膨張が大きいと対策をあきらめる、という逆の論理に注意する。膨張を物理的に押さえ込むのが拘束による対策である。
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論点ページ:コンクリート構造物の劣化・補修の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和4年度(2022年7月3日(日)実施) 問題A No.19。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する