コンクリート構造物の中性化による劣化
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和4年度(2022年7月3日(日)実施) 問題A No.20の問題です。論点は「コンクリート構造物の劣化・補修」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
コンクリート構造物の中性化による劣化とその特徴に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) 中性化と水の浸透に伴う鉄筋腐食は,乾燥・湿潤が繰り返される場合と比べて常時滞水している場合の方が腐食速度は速い。
解き方
- 中性化したコンクリート中の鉄筋腐食は酸素と水の供給で進むので、乾燥・湿潤が繰り返される環境で最も速い。常時滞水している場合は酸素の供給が少なく、腐食速度は遅い(コンクリート標準示方書[維持管理編])。
- 一方、中性化そのものは二酸化炭素が拡散しやすい乾燥状態で速く進む。したがって (2) が適当でない。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。CO2 は乾いた空隙を拡散しやすく、常時乾燥している方が中性化速度は速い。
- (2)適当でない。常時滞水では酸素が不足し腐食は遅い。乾湿の繰返しを受ける方が腐食速度は速い。
- (3)適当。中性化で固定化されていた塩化物イオンが解離し、未中性化領域に濃縮して腐食開始が早まる。
- (4)適当。フェノールフタレイン溶液を噴霧し、表面から赤紫色に発色しない範囲までの深さを測る。
引っかけ:中性化の速さ(乾燥で速い)と鉄筋腐食の速さ(乾湿の繰返しで速い)は条件が異なる。両者を混同しないようにする。
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→令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和4年度(2022年7月3日(日)実施) 問題A No.20。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する