令和3年度 問題B No.3論点:契約・設計図書重要度 B配点 1点未着手

L型擁壁の配筋図(たて壁とかかと版の引張鉄筋)

これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年7月4日(日)実施) 問題B No.3の問題です。論点は「契約・設計図書」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

下図は,鉄筋コンクリートL型擁壁の配筋図を示したものである。たて壁とかかと版の引張鉄筋の組合せで,正しいものはどれか。

鉄筋コンクリートL型擁壁の配筋図(寸法の単位はmm)。一般図・底版・断面図・たて壁の4つの図からなる。一般図:L型擁壁の外形図。たて壁の右側は天端まで土があり,左側は底版の上面付近まで土がある。底版はたて壁の左側に短く,右側に長く張り出している。底版:底版の配筋を示す平面図で,一点鎖線(中心線)より上半分が上面,下半分が下面の配筋。横方向の寸法は全幅1 900(100,250,50,200,200,4×250=1 000,100)。縦方向の寸法は,左側が上面・下面とも4×250=1 000,右側が上面8×125=1 000,下面4×250=1 000。上面は横方向の鉄筋が全幅にわたって密に並び,下面は左側部分では密に,右側部分では粗く並んでいる。③D16の引出し線は上面の右側部分の鉄筋(上から矢印)を,②D13の引出し線は下面の右側部分の鉄筋(下から矢印)を指している。断面図:たて壁の厚さ400,高さ2 600,底版の厚さ400。底版の幅は左から400(たて壁の左側に張り出した部分),400(たて壁の下),1 100(たて壁の右側に張り出した部分)。①D16はたて壁の右側の縦方向の鉄筋,④D16はたて壁の左側の縦方向の鉄筋,③D16は底版の右側部分の上側の鉄筋,②D13は底版の右側部分の下側の鉄筋を指している。たて壁:たて壁の配筋を示す図で,一点鎖線(中心線)より左が前面,右が背面。横方向の寸法は前面側4×250=1 000,背面側8×125=1 000。縦方向の寸法は上から100,2×180=360,9×250=2 250,180,110。④D16の引出し線は前面側の鉄筋(横から矢印)を,①D16の引出し線は背面側の鉄筋(横から矢印)を指している。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:(2) ①と③

解き方

  1. L型擁壁のたて壁は底版に固定された片持ばりで,背面(盛土側)から土圧を受けるため背面側が引張となる。背面側の縦方向鉄筋①D16(125mm間隔)が引張鉄筋である。
  2. かかと版(たて壁から盛土側へ1 100mm張り出した底版)は,上に載る盛土の重量で下向きに曲げられる片持ばりで,たて壁との付け根で上側が引張となる。上面側の③D16(125mm間隔)が引張鉄筋である。
  3. よって①と③の組合せである。④はたて壁前面側,②D13(250mm間隔)はかかと版下側の圧縮側の鉄筋である。

選択肢ごとの解説

  1. (1)適当でない。②はかかと版の下側(圧縮側)の鉄筋で引張鉄筋ではない。
  2. (2)適当。たて壁は背面側の①,かかと版は上側の③が引張側となる。
  3. (3)適当でない。②はかかと版下側,④はたて壁前面側で,いずれも圧縮側である。
  4. (4)適当でない。④はたて壁前面側で,土圧による引張は背面側の①に生じる。
引っかけ:かかと版は上からの土の重さで曲げられるため上側が引張になる(つま先版は地盤反力で下側が引張)。図で太く(D16)密(125mm間隔)に配置された鉄筋が主鉄筋であることも手がかりになる。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年7月4日(日)実施) 問題B No.3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する