コンクリート構造物の劣化
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和2年度(2020年10月4日(日)実施) 問題A No.19の問題です。論点は「コンクリート構造物の劣化・補修」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
コンクリート構造物の劣化に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:(3) 凍結防止剤として塩化ナトリウムの散布が行われる道路用コンクリート構造物では,塩化物イオンの影響によりスケーリングによる表面の劣化が著しくなる。
解き方
- 凍結防止剤として塩化ナトリウムを散布する道路構造物では、塩化物イオンの作用で凍害によるスケーリングが著しくなる(塩害と凍害の複合劣化)。よって (3) が適当である。
- 中性化と水の浸透に伴う鋼材腐食は、酸素と水が交互に供給される乾湿繰返し環境で速く、常時滞水していると酸素の供給が少なく遅い。
- 塩害に対しては鋼材位置の塩化物イオン濃度が鋼材腐食発生限界濃度を超えないことを照査するのが一般的で、アルカリシリカ反応の抑制はアルカリ総量の抑制、抑制効果のある混合セメントの使用、区分A(無害)の骨材の使用のいずれかによる。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。腐食速度は、酸素と水が交互に供給される乾湿繰返しの方が速い。
- (2)適当でない。塩害では、一般に鋼材腐食が生じないこと(腐食発生限界濃度以下)を照査する。
- (3)適当。塩化物イオンの影響で、凍害によるスケーリングが著しくなる。
- (4)適当でない。アルカリ総量の抑制や混合セメントの使用など、区分A骨材以外の方法もある。
引っかけ:アルカリシリカ反応の抑制対策は3つの方法から選ぶ。「限定されている」のような断定表現は誤りのことが多い。
同じ論点の過去問
令和8年度 問題A No.24アルカリシリカ反応抑制対策
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令和7年度 問題A No.24アルカリシリカ反応を生じた構造物の補修・補強
令和7年度 問題A No.25沈下・ブリーディングによるひび割れ
令和6年度 問題A No.24コンクリート構造物の補強工法
論点ページ:コンクリート構造物の劣化・補修の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和2年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和2年度(2020年10月4日(日)実施) 問題A No.19。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する