擁壁の配筋図(かかと部の引張鉄筋)
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題B No.3の問題です。論点は「契約・設計図書」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
下図は,擁壁の配筋図を示したものである。かかと部の引張鉄筋に該当する鉄筋番号は,次のうちどれか。

解答欄
正解
正解:(3) ③ D16
解き方
- 逆T型擁壁のかかと部は、たて壁より背面側(土のある側)に張り出した底版であり、断面図の幅1 200の部分である。
- かかと部には上に載る裏込め土の重さが下向きに作用し、これが下からの地盤反力を上回るため、たて壁の付け根を固定端とする片持ちばりとして曲げられ、上側に引張応力が生じる。
- したがって、かかと部の引張鉄筋は底版の背面側の上側に配置された③D16である。底版の配筋図でも③は上面側に125mm間隔(8×125=1 000)で密に配置され、たて壁背面側の引張主鉄筋①D16(8×125)と対応している。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。①D16はたて壁背面側の引張主鉄筋であり、かかと部の鉄筋ではない。
- (2)適当でない。②D13はかかと部の下側(圧縮側)の鉄筋で、250mm間隔の配置である。
- (3)適当。③D16はかかと部の上側の鉄筋で、土の重さで上側が引張となるための主鉄筋である。
- (4)適当でない。④D16はたて壁前面側の鉄筋であり、かかと部の鉄筋ではない。
引っかけ:はりの引張側は下側という思い込みから②を選びやすい。かかと部は上からの土の荷重が勝つので上側が引張になる。つま先部(前面側)は地盤反力で上向きに曲げられ、下側が引張になる。
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→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題B No.3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する