平成29年度 問題B No.3論点:契約・設計図書重要度 B配点 1点未着手

擁壁の配筋図(かかと部の引張鉄筋)

これは1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題B No.3の問題です。論点は「契約・設計図書」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

下図は,擁壁の配筋図を示したものである。かかと部の引張鉄筋に該当する鉄筋番号は,次のうちどれか。

擁壁の配筋図(寸法の単位はmm)。一般図・底版・断面図・たて壁の4つの図からなる。一般図:逆T型の擁壁の外形図。たて壁の右側(背面側)は天端付近まで土があり,左側(前面側)は底版の上面付近まで土がある。底版:底版の配筋を示す平面図で,一点鎖線(中心線)より上半分が上面,下半分が下面の配筋。横方向の寸法は全幅2 000(100,250,50,200,200,4×250=1 000,100)。縦方向の寸法は,左側が上面・下面とも4×250=1 000,右側が上面8×125=1 000,下面4×250=1 000。③D16の引出し線は上面の右側部分の鉄筋(上から矢印)を,②D13の引出し線は下面の右側部分の鉄筋(下から矢印)を指している。断面図:たて壁の厚さ400,高さ2 600,底版の厚さ400。底版の幅は左から400(前面側に張り出した部分),400(たて壁の下),1 200(背面側に張り出した部分)。④D16はたて壁の前面側(左側)の縦方向の鉄筋,①D16はたて壁の背面側(右側)の縦方向の鉄筋,③D16は底版の右側(背面側)部分の上側の鉄筋(上から矢印),②D13は底版の右側部分の下側の鉄筋(下から矢印)を指している。たて壁:たて壁の配筋を示す図で,一点鎖線(中心線)より左が前面,右が背面。横方向の寸法は前面側4×250=1 000,背面側8×125=1 000。縦方向の寸法は上から100,2×180=360,9×250=2 250,180,110。④D16の引出し線は前面側の縦方向の鉄筋(左から矢印),①D16の引出し線は背面側の縦方向の鉄筋(右から矢印)を指している。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:(3) ③ D16

解き方

  1. 逆T型擁壁のかかと部は、たて壁より背面側(土のある側)に張り出した底版であり、断面図の幅1 200の部分である。
  2. かかと部には上に載る裏込め土の重さが下向きに作用し、これが下からの地盤反力を上回るため、たて壁の付け根を固定端とする片持ちばりとして曲げられ、上側に引張応力が生じる。
  3. したがって、かかと部の引張鉄筋は底版の背面側の上側に配置された③D16である。底版の配筋図でも③は上面側に125mm間隔(8×125=1 000)で密に配置され、たて壁背面側の引張主鉄筋①D16(8×125)と対応している。

選択肢ごとの解説

  1. (1)適当でない。①D16はたて壁背面側の引張主鉄筋であり、かかと部の鉄筋ではない。
  2. (2)適当でない。②D13はかかと部の下側(圧縮側)の鉄筋で、250mm間隔の配置である。
  3. (3)適当。③D16はかかと部の上側の鉄筋で、土の重さで上側が引張となるための主鉄筋である。
  4. (4)適当でない。④D16はたて壁前面側の鉄筋であり、かかと部の鉄筋ではない。
引っかけ:はりの引張側は下側という思い込みから②を選びやすい。かかと部は上からの土の荷重が勝つので上側が引張になる。つま先部(前面側)は地盤反力で上向きに曲げられ、下側が引張になる。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題B No.3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する