営業線近接工事の保安対策
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題A No.43の問題です。論点は「鉄道」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
鉄道(在来線)の営業線内又はこれに近接して工事を施工する場合の保安対策に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(3) 作業員が概ね10人以下で範囲が100m程度の線路閉鎖時の作業については,線閉責任者が作業の責任者を兼務することができる。
解き方
- 在来線の営業線内やその近接で工事を行うときの保安対策は、鉄道事業者の営業線工事保安関係標準仕様書(在来線)などで定められている。
- (3) が適当でない。線閉責任者が作業等の責任者を兼務できるのは、作業員が概ね10人以下で、かつ、作業範囲が50m程度の線路閉鎖時の作業である。範囲を「100m程度」とした点が誤りで、令和3年度 No.43 では「概ね10人以下で,かつ,作業範囲が50m程度」の文が適当なものとして出題されている。
- (1) は適当。可搬式特殊信号発光機は、作業現場から800m以上離れた位置まで列車が進来したときに運転士が明滅を確認できる位置で、建築限界内に設置するのを基本とする。同じ趣旨の文は令和元年度 No.43・令和6年度 No.48 でも適当とされている。
- (2) の踏切と同種の設備を備えた工事用通路には工事用しゃ断機・列車防護装置・列車接近警報機を備え、(4) のき電停止の手続きは停電責任者が行う。いずれも適当である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。800m以上手前から運転士が明滅を確認できる位置で、建築限界内に設置するのが基本である。
- (2)適当。踏切と同種の設備を備えた工事用通路には、工事用しゃ断機・列車防護装置・列車接近警報機を備える。
- (3)適当でない。線閉責任者が作業等の責任者を兼務できるのは、作業員が概ね10人以下で、作業範囲が50m程度の場合である。
- (4)適当。き電停止を伴う場合、その手続きは停電責任者が行う(工事管理者や列車見張員ではない)。
引っかけ:可搬式特殊信号発光機を「建築限界内」に置くのは誤りに見えるが、これが基本で適当である。数値の入れ替えは「800m」ではなく、線閉責任者の兼務条件の「50m程度」のほうにある。
同じ論点の過去問
令和8年度 問題A No.46鉄道の路盤の施工
令和8年度 問題A No.47鉄道の軌道の維持管理
令和8年度 問題A No.48営業線近接工事の保安対策
令和7年度 問題A No.46鉄道のコンクリート路盤の施工
令和7年度 問題A No.47鉄道の軌道の維持管理
論点ページ:鉄道の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題A No.43。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する