平成29年度 問題A No.38論点:海岸重要度 B配点 1点未着手

人工リーフの被覆工

これは1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題A No.38の問題です。論点は「海岸」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

人工リーフの被覆工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:(3) 被覆工に空げき率の高い異形ブロックを用いる場合には,中詰工の法勾配は緩勾配とせずに各異形ブロックが最も安定した形状となるように積む。

解き方

  1. 人工リーフは、捨石などの中詰工を被覆工で覆った天端幅の広い没水構造物である。砕波に伴って沖側の法面や天端上で速い流れが生じるので、被覆工で法面と天端を覆い、中詰材の散乱を防ぐ。被覆工の構造細目は「人工リーフの設計の手引き(改訂版)」(全国海岸協会)に示されている。
  2. (3) が適当。空げき率の高い異形ブロックを被覆工に用いる場合は、中詰工の法勾配を緩勾配とせず、各異形ブロックが最も安定した形状となるように積む。
  3. (1) は適当でない。被覆工の厚さは、形状が不揃い又は丸みを帯びた自然石を用いる場合は代表径の2〜3倍とするが、形状の整った自然石やコンクリートブロックを用いる場合は一層に並べる。
  4. (2) は、被覆工の間げきが大きい場合、中詰工の表面付近に被覆工の間げきより「大きな」径の中詰材の層を設けて吸い出しを防ぐ。(4) の平型ブロックは、空げきがないと下面から揚圧力を受けて不安定になりやすいので、隣り合うブロック間に大きな間げきはないが中詰材が抜け出ない程度の空げきをもち、揚圧力を受けにくい形状・構造のものがよい。

選択肢ごとの解説

  1. (1)適当でない。形状の整った自然石やコンクリートブロックは一層に並べる。代表径の2〜3倍の厚さに積むのは、形状が不揃い・丸みのある自然石の場合である。
  2. (2)適当でない。中詰工の表面付近には、被覆工の間げきより大きな径の中詰材の層を設ける。小さな径では間げきから吸い出される。
  3. (3)適当。空げき率の高い異形ブロックは、中詰工の法勾配を緩勾配とせず、各ブロックが最も安定した形状となるように積む。
  4. (4)適当でない。空げきのないブロックは揚圧力を受けやすい。中詰材が抜け出ない程度の空げきをもち、揚圧力を受けにくい形状・構造がよい。
引っかけ:(1) の「複数層」は丁寧な施工に見えるが、形状の整った被覆材は一層並べが原則。(3) は「法勾配が急だと被覆工が滑落するおそれがある」という、ブロックを中詰工の上に並べる場合の注意と混同しやすいが、空げき率の高い異形ブロックは法勾配を緩くするのではなく、ブロックが最も安定する積み方に合わせる。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題A No.38。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する