塩害を生じた構造物の補修対策工法
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題A No.20の問題です。論点は「コンクリート構造物の劣化・補修」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
塩害を生じた鉄筋コンクリート構造物の補修対策工法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(1) 電気防食工法は,陽極システムを設置し,コンクリート中の鋼材に電流を流すことにより,コンクリート中の塩化物イオンを除去するものである。
解き方
- 電気防食工法は、陽極システムからコンクリート中の鋼材に防食電流を流し、鋼材の電位を卑な方向に変えて腐食反応を抑える工法で、塩化物イオンの除去を目的とするものではない(コンクリート標準示方書[維持管理編])。
- 塩化物イオンの除去を目的とするのは、仮設陽極を用いて塩化物イオンを電気泳動で取り出す脱塩工法と、塩化物イオンを多く含むコンクリートをはつり取る断面修復工法である。
- 表面被覆・表面含浸などの表面処理工法は、塩化物イオンの浸透の低減や遮断を期待する。したがって (1) が適当でない。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。電気防食は鋼材の電位を変えて腐食を抑えるもので、塩化物イオンは除去しない。
- (2)適当。塩化物イオンを多く含むコンクリートを除去し、断面修復材で修復する。
- (3)適当。表面被覆や表面含浸で塩化物イオンの浸透を低減・遮断する。
- (4)適当。仮設陽極を用いて塩化物イオンを除去し、鋼材の腐食を抑える。
引っかけ:電気防食(陽極を常設し腐食を抑える)と脱塩(仮設陽極で塩化物イオンを取り出す)の混同をねらう。
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論点ページ:コンクリート構造物の劣化・補修の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題A No.20。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する