令和6年度 問題3論点:技術用語の記述重要度 A未着手

電気工事に関する用語の技術的な内容

これは2級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年11月24日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「技術用語の記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。

電気工事に関する次の用語の中から3つ選び,番号と用語を記入のうえ,技術的な内容を,それぞれについて2つ具体的に記述しなさい。

ただし,技術的な内容とは,施工上の留意点,選定上の留意点,動作原理,発生原理,定義,目的,用途,方式,方法,特徴,対策などをいう。

1.揚水式発電

2.架空送電線のたるみ

3.力率改善

4.漏電遮断器

5.高周波同軸ケーブル

6.自動列車停止装置(ATS)

7.超音波式車両感知器

8.絶縁抵抗試験

9.波付硬質合成樹脂管(FEP)の施工

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

1. 揚水式発電(1つ目) 模範解答

電力の余る夜間などに下部調整池の水を上部調整池へくみ上げ,需要の多い時間帯に放流して発電する方式。

49 字
別解

上下2つの調整池を設け,電力の余る時間帯は揚水運転,需要のピーク時は発電運転を行う水力発電である。

1. 揚水式発電(2つ目) 模範解答

起動・停止が速く出力調整が容易なため,ピーク負荷への対応や系統の周波数調整に用いられる。

44 字
別解

発電電動機とポンプ水車を用いて揚水と発電を切り換え,再生可能エネルギーの出力変動の調整にも使う。

2. 架空送電線のたるみ(1つ目) 模範解答

支持点間を結ぶ直線と電線の最低点との垂直距離をいい,径間の2乗に比例し,水平張力に反比例する。

47 字
別解

たるみDは,電線1m当たりの荷重W,径間S,水平張力Tから D=WS²/8T で求められる。

2. 架空送電線のたるみ(2つ目) 模範解答

たるみが小さいと張力が増して断線のおそれがあり,大きいと地上高や離隔が不足するので適正値で架線する。

50 字
別解

気温が上がると電線が伸びてたるみが増すため,延線時は気温に応じた弛度表により架線する。

3. 力率改善(1つ目) 模範解答

誘導性負荷と並列に進相コンデンサを接続し,遅れ無効電力を打ち消して力率を1に近づけることをいう。

48 字
別解

必要なコンデンサ容量は,有効電力Pと改善前後の力率角からQ=P(tanθ1-tanθ2)で求める。

3. 力率改善(2つ目) 模範解答

電流が減るため配電線や変圧器の電力損失と電圧降下が小さくなり,電気料金の基本料金も割り引かれる。

48 字
別解

軽負荷時に過補償となると進み力率で電圧が上がるため,自動力率調整装置でコンデンサを入り切りする。

4. 漏電遮断器(1つ目) 模範解答

地絡による往き・帰りの電流の差を零相変流器で検出し,定格感度電流以上で電路を自動的に遮断する。

47 字
別解

地絡が起きると零相変流器の二次側に出力が生じ,電子回路を経て引外し装置を動作させ電路を開く。

4. 漏電遮断器(2つ目) 模範解答

人の感電防止には,一般に定格感度電流30mA以下,動作時間0.1秒以内の高感度高速形を用いる。

47 字
別解

感電や漏電火災を防ぐため,人が触れるおそれのある金属製外箱の機器に電気を供給する電路に設ける。

5. 高周波同軸ケーブル(1つ目) 模範解答

中心導体と外部導体を同心円状に配置し間を絶縁体で満たしたケーブルで,テレビ共同受信などに用いる。

48 字
別解

外部導体が遮へいの役目をするため外部の雑音の影響を受けにくい。S-5C-FBなどの記号で表す。

5. 高周波同軸ケーブル(2つ目) 模範解答

特性インピーダンスはテレビ受信用で75Ωで,周波数が高く長いほど減衰が大きいため幹線は太いものを使う。

51 字
別解

曲げ半径を小さくしたり押しつぶしたりすると特性インピーダンスが乱れ,反射や減衰が増える。

6. 自動列車停止装置(ATS)(1つ目) 模範解答

停止信号に接近した列車に警報を出し,運転士がブレーキ操作をしないときは自動で非常ブレーキをかける。

49 字
別解

信号機の停止現示を地上子から車上子に伝え,運転士が確認扱いをしないと自動でブレーキを動作させる。

6. 自動列車停止装置(ATS)(2つ目) 模範解答

信号の冒進による列車の衝突や脱線を防ぐ保安装置で,速度照査を行うATS-P形などがある。

44 字
別解

ATS-P形は停止信号までの距離に応じた速度パターンを超えると,自動でブレーキを動作させる。

7. 超音波式車両感知器(1つ目) 模範解答

道路上方の送受器から路面へ超音波パルスを送り,路面より早く戻る反射波を車両として検出する。

45 字
別解

送受器から周期的に超音波を発射し,反射波が戻るまでの時間の差で車両の有無を判定する。

7. 超音波式車両感知器(2つ目) 模範解答

路面を掘削せずに設置でき,交通量や占有率の計測に用いる。強風や降雪,気温の影響を受けやすい。

46 字
別解

車線ごとに柱や腕金に送受器を取り付け,路面に対して垂直に超音波を向けて設置する。

8. 絶縁抵抗試験(1つ目) 模範解答

電路と大地間や電線相互間の絶縁抵抗を絶縁抵抗計で測定し,絶縁状態の良否を判定する試験である。

46 字
別解

測定前に電路を停電し,試験電圧で損傷するおそれのある電子機器を切り離してから測定する。

8. 絶縁抵抗試験(2つ目) 模範解答

低圧電路は,対地電圧150V以下で0.1MΩ以上,300V以下で0.2MΩ以上,300V超で0.4MΩ以上とする。

57 字
別解

低圧の配線は一般に定格測定電圧500Vの絶縁抵抗計で測り,制御機器がある回路は低い電圧で測る。

9. 波付硬質合成樹脂管(FEP)の施工(1つ目) 模範解答

管の敷設は,良質土又は砂を5cm程度敷き均してから行い,管の上部も同質の土や砂で締め固める。

46 字
別解

掘削底の石や突起物を取り除いて平らにし,管が損傷しないように砂を敷いてから敷設する。

9. 波付硬質合成樹脂管(FEP)の施工(2つ目) 模範解答

管相互の接続は専用の継手で水が浸入しにくいようにし,管頂と地表の中間に標識シートを設ける。

45 字
別解

建物への引込み部は屋内に水が入らないようシーリング材等を充てんし,通線しない管端に防水栓を付ける。

要点(書けていたものにチェック)1. 揚水式発電(1つ目)1. 揚水式発電(2つ目)2. 架空送電線のたるみ(1つ目)2. 架空送電線のたるみ(2つ目)3. 力率改善(1つ目)3. 力率改善(2つ目)4. 漏電遮断器(1つ目)4. 漏電遮断器(2つ目)5. 高周波同軸ケーブル(1つ目)5. 高周波同軸ケーブル(2つ目)6. 自動列車停止装置(ATS)(1つ目)6. 自動列車停止装置(ATS)(2つ目)7. 超音波式車両感知器(1つ目)7. 超音波式車両感知器(2つ目)8. 絶縁抵抗試験(1つ目)8. 絶縁抵抗試験(2つ目)9. 波付硬質合成樹脂管(FEP)の施工(1つ目)9. 波付硬質合成樹脂管(FEP)の施工(2つ目)
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. 技術的な内容は,問題文にあるとおり施工上の留意点・選定上の留意点・動作原理・発生原理・定義・目的・用途・方式・方法・特徴・対策などから,1つの用語につき異なる観点で2つ書く(例:1つ目に定義や原理,2つ目に特徴や施工上の留意点)。
  2. 数値(接地抵抗値・絶縁抵抗値・始動電流の倍率など)や,装置・方式の名称を入れると具体的になる。用語の文字を言い換えただけの記述や,2つが同じ内容の言い換えになっている記述は点になりにくい。
  3. FEP管の施工は標仕 第2編 2.12.4(良質土又は砂を5cm程度敷き均す,管内に水が浸入しにくい接続,建物との接続部の止水,標識シート)による。絶縁抵抗の判定値は電技第58条。
引っかけ:1つの用語で2つの内容を書くとき,同じ観点の言い換え(例:定義を2回)にしない。番号と用語の記入漏れにも注意する。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年11月24日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する