電気工事に関する用語の技術的な内容
これは2級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年11月13日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「技術用語の記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
電気工事に関する次の用語の中から3つ選び,番号と用語を記入のうえ,技術的な内容を,それぞれについて2つ具体的に記述しなさい。
ただし,技術的な内容とは,施工上の留意点,選定上の留意点,動作原理,発生原理,定義,目的,用途,方式,方法,特徴,対策などをいう。
1.揚水式発電
2.架空地線
3.力率改善
4.漏電遮断器
5.UTPケーブル
6.電車線路の帰線
7.ループコイル式車両感知器
8.波付硬質合成樹脂管(FEP)
9.絶縁抵抗試験
解答欄
正解
電力の余る夜間などに下部調整池の水を上部調整池へくみ上げ,需要の多い時間帯に放流して発電する方式。
49 字上下2つの調整池を設け,電力の余る時間帯は揚水運転,需要のピーク時は発電運転を行う水力発電である。
起動・停止が速く出力調整が容易なため,ピーク負荷への対応や系統の周波数調整に用いられる。
44 字発電電動機とポンプ水車を用いて揚水と発電を切り換え,再生可能エネルギーの出力変動の調整にも使う。
送電線の鉄塔頂部に電線の上方に張る接地された導線で,直撃雷から電線を遮へいする。
40 字遮へい角を小さくするほど遮へいの効果が高く,2条の架空地線を設けることもある。
鉄塔ごとに接地し,逆フラッシオーバを防ぐため鉄塔の接地抵抗を低くする。OPGWは通信線を兼ねる。
48 字電線との間の電磁誘導を減らし,付近の通信線への誘導障害を軽減する効果もある。
誘導性負荷と並列に進相コンデンサを接続し,遅れ無効電力を打ち消して力率を1に近づけることをいう。
48 字必要なコンデンサ容量は,有効電力Pと改善前後の力率角からQ=P(tanθ1-tanθ2)で求める。
電流が減るため配電線や変圧器の電力損失と電圧降下が小さくなり,電気料金の基本料金も割り引かれる。
48 字軽負荷時に過補償となると進み力率で電圧が上がるため,自動力率調整装置でコンデンサを入り切りする。
地絡による往き・帰りの電流の差を零相変流器で検出し,定格感度電流以上で電路を自動的に遮断する。
47 字地絡が起きると零相変流器の二次側に出力が生じ,電子回路を経て引外し装置を動作させ電路を開く。
人の感電防止には,一般に定格感度電流30mA以下,動作時間0.1秒以内の高感度高速形を用いる。
47 字感電や漏電火災を防ぐため,人が触れるおそれのある金属製外箱の機器に電気を供給する電路に設ける。
シールドのない4対の銅線をより合わせたLAN用ケーブルで,対ごとのよりで電磁雑音を打ち消す。
46 字カテゴリ5e,6,6Aなどがあり,ギガビットイーサネットにはカテゴリ5e以上を用いる。
カテゴリにより伝送速度が異なり,チャネル長は一般に最大100m。過度な曲げや引張りで性能が下がる。
49 字敷設時は許容曲げ半径と最大張力を守り,結束バンドで締め付けすぎないようにする。
電気車に供給した電流を変電所に戻す回路で,一般に走行用のレールを帰線として用いる。
41 字直流電気鉄道では帰線の電圧降下が大きいとレールの電位が上がり,大地への漏れ電流が増える。
漏れ電流による地中金属体の電食を防ぐため,レールボンドで継目の抵抗を小さくし漏れ電流を減らす。
47 字レール間をクロスボンドで接続して帰線電流を均等にし,軌道回路の区間にはインピーダンスボンドを設ける。
路面に埋設したループコイルのインダクタンスが,車両の通過により変化することを検出して車両を感知する。
50 字車両の金属部がループ上に来ると渦電流でインダクタンスが減り,発振周波数の変化から車両を検知する。
交通量の計測や信号制御,駐車場の入出庫管理に用いる。路面を切削してコイルを埋め,樹脂で充てんする。
49 字天候の影響を受けにくいが,舗装の補修や路面工事でコイルが切断されやすいため施工時期を調整する。
外面を波付けした硬質ポリエチレン管で,可とう性があり軽量で長尺のため,地中電線路の管路に用いる。
48 字曲げやすく継手が少なくてすみ,耐食性に優れるが,紫外線に弱いため一般に露出では使わない。
良質土又は砂を5cm程度敷き均してから管を敷設し,管の上部も同質の土や砂で締め固めて埋め戻す。
47 字管相互は専用の継手で水が浸入しにくいように接続し,管頂と地表の中間に標識シートを設ける。
電路と大地間や電線相互間の絶縁抵抗を絶縁抵抗計で測定し,絶縁状態の良否を判定する試験である。
46 字測定前に電路を停電し,試験電圧で損傷するおそれのある電子機器を切り離してから測定する。
低圧電路は,対地電圧150V以下で0.1MΩ以上,300V以下で0.2MΩ以上,300V超で0.4MΩ以上とする。
57 字低圧の配線は一般に定格測定電圧500Vの絶縁抵抗計で測り,制御機器がある回路は低い電圧で測る。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 技術的な内容は,問題文にあるとおり施工上の留意点・選定上の留意点・動作原理・発生原理・定義・目的・用途・方式・方法・特徴・対策などから,1つの用語につき異なる観点で2つ書く(例:1つ目に定義や原理,2つ目に特徴や施工上の留意点)。
- 数値(接地抵抗値・絶縁抵抗値・始動電流の倍率など)や,装置・方式の名称を入れると具体的になる。用語の文字を言い換えただけの記述や,2つが同じ内容の言い換えになっている記述は点になりにくい。
- 絶縁抵抗の判定値は電技第58条,FEP管の敷設は標仕 第2編 2.12.4(砂の敷均し,標識シート)による。
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令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年11月13日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する