電気工事に関する用語の技術的な内容
これは2級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月14日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「技術用語の記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
電気工事に関する次の用語の中から3つ選び,番号と用語を記入のうえ,技術的な内容を,それぞれについて2つ具体的に記述しなさい。
ただし,技術的な内容とは,施工上の留意点,選定上の留意点,動作原理,発生原理,定義,目的,用途,方式,方法,特徴,対策などをいう。
1.風力発電
2.架空送電線のたるみ
3.スターデルタ始動
4.VVFケーブルの差込形のコネクタ
5.定温式スポット型感知器
6.電気鉄道のき電方式
7.超音波式車両感知器
8.電線の許容電流
9.A種接地工事
解答欄
正解
風の運動エネルギーで風車を回し,その回転エネルギーで発電機を回して電気エネルギーを得る方式である。
49 字水平軸のプロペラ形が主流で,ナセル内の増速機と発電機で発電し,ピッチ制御で出力を調整する。
出力は受風面積と風速の3乗に比例するが,風況で出力が変動するため,系統連系時は変動対策が要る。
47 字台風などの強風時はブレードのピッチを変えて回転を止め(カットアウト),風車の損傷を防ぐ。
支持点間を結ぶ直線と電線の最低点との垂直距離をいい,径間の2乗に比例し,水平張力に反比例する。
47 字たるみDは,電線1m当たりの荷重W,径間S,水平張力Tから D=WS²/8T で求められる。
たるみが小さいと張力が増して断線のおそれがあり,大きいと地上高や離隔が不足するので適正値で架線する。
50 字気温が上がると電線が伸びてたるみが増すため,延線時は気温に応じた弛度表により架線する。
始動時は固定子巻線をY結線とし,加速後にΔ結線へ切り換えて運転する三相誘導電動機の減電圧始動法。
48 字電動機の6本の口出し線を始動器に接続し,タイマによりY結線からΔ結線へ自動で切り換える。
始動時は巻線に1/√3の電圧がかかり,始動電流と始動トルクは全電圧始動の1/3になる。
43 字始動トルクが小さいため軽負荷で始動する機械に用い,切換え時の突入電流に注意して切換え時間を定める。
被覆を所定の長さはぎ取った単線を差し込むだけで,内部のばねが導体を押さえて接続する器具である。
47 字ねじり接続やろう付けが不要で,ボックス内の電線相互の接続を短時間で確実に行うことができる。
ストリップゲージに合わせて被覆をはぎ,導体が奥まで差し込まれたことを透明部分などで確認する。
46 字適合する電線の種類・太さ・本数を確認し,差し込んだ後に電線を軽く引いて抜けないことを確かめる。
周囲温度が公称作動温度以上になると作動する熱感知器で,バイメタルの変形などで接点を閉じる。
45 字金属の膨張やバイメタルの反転,半導体の温度特性を利用し,一局所の温度を検知する感知器である。
厨房など温度変化の大きい場所に用い,公称作動温度が最高周囲温度より20℃以上高いものを選ぶ。
46 字取付け面の下方0.3m以内に,45度以上傾斜させないように取り付ける。
直流き電方式は,変電所で交流を直流に変換し,トロリ線とレールで電気車に1500Vなどの直流を供給する。
51 字直流き電は電圧が低く電流が大きいため変電所の間隔が短く,レールからの漏れ電流の電食対策が要る。
交流き電方式にはBTき電とATき電があり,ATき電は通信誘導障害が少なく新幹線などに用いる。
46 字ATき電方式は単巻変圧器を約10km間隔で設け,き電線とトロリ線間に電車線電圧の2倍で送電する。
道路上方の送受器から路面へ超音波パルスを送り,路面より早く戻る反射波を車両として検出する。
45 字送受器から周期的に超音波を発射し,反射波が戻るまでの時間の差で車両の有無を判定する。
路面を掘削せずに設置でき,交通量や占有率の計測に用いる。強風や降雪,気温の影響を受けやすい。
46 字車線ごとに柱や腕金に送受器を取り付け,路面に対して垂直に超音波を向けて設置する。
電線に連続して流しても,導体の温度が絶縁物の許容温度を超えない最大の電流をいう。
40 字導体の太さ,絶縁物の種類,周囲温度,敷設方法(がいし引き・管内など)により決まる。
周囲温度が高いときや同一管内に多数の電線を収めるときは,電流減少係数を乗じて低減する。
43 字幹線は負荷の定格電流の合計(電動機が多いときは割増し)以上の許容電流の電線を選定する。
高圧・特別高圧の機械器具の金属製外箱や避雷器などに施し,接地抵抗値は10Ω以下とする。
43 字接地線には直径2.6mm以上の軟銅線などを用い,接地抵抗値は10Ω以下とする。
人が触れるおそれのある場所では,接地極を地下75cm以上に埋め,接地線の地下75cm~地表上2mを合成樹脂管等で覆う。
59 字接地線を鉄柱など金属体に沿って施設するときは,接地極を金属体から1m以上離して埋設する。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 技術的な内容は,問題文にあるとおり施工上の留意点・選定上の留意点・動作原理・発生原理・定義・目的・用途・方式・方法・特徴・対策などから,1つの用語につき異なる観点で2つ書く(例:1つ目に定義や原理,2つ目に特徴や施工上の留意点)。
- 数値(接地抵抗値・絶縁抵抗値・始動電流の倍率など)や,装置・方式の名称を入れると具体的になる。用語の文字を言い換えただけの記述や,2つが同じ内容の言い換えになっている記述は点になりにくい。
- A種接地工事の接地抵抗値(10Ω以下)・接地線の太さ(直径2.6mm以上の軟銅線など)・人が触れるおそれのある場所での施設方法(接地極は地下75cm以上,接地線は地下75cmから地表上2mまで合成樹脂管等で覆う)は,一般に電気設備の技術基準の解釈で定められている。感知器は消防法施行規則第23条第4項。
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令和3年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月14日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する