電気工事に関する用語の技術的な内容
これは2級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年11月9日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「技術用語の記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
電気工事に関する次の用語の中から3つ選び,番号と用語を記入のうえ,技術的な内容について,それぞれ2つ具体的に記述しなさい。
ただし,技術的な内容とは,施工上の留意点,選定上の留意点,動作原理,発生原理,定義,目的,用途,方式,方法,特徴,対策などをいう。
1.太陽光発電システム
2.単相変圧器のV結線
3.2Eリレー
4.屋内配線用差込形電線コネクタ
5.定温式スポット型感知器
6.電車線路の帰線
7.ループコイル式車両感知器
8.A種接地工事
9.電線の許容電流
解答欄
正解
太陽電池モジュールで光エネルギーを直流電力に変換し,パワーコンディショナで交流にして系統と連系する。
50 字太陽電池アレイ,接続箱,パワーコンディショナ,系統連系用の保護装置などで構成される。
発電量は日射量や温度で変わり,モジュール温度が上がると出力が低下する。南向き・傾斜30°程度が有利。
50 字日中はモジュールが発電しているため,配線作業時は遮光シートで覆うなど感電防止に注意する。
単相変圧器2台で三相電力を供給する結線で,Δ結線の1台が故障しても残る2台で運転を継続できる。
47 字小容量の三相負荷に用い,負荷が増えたときは1台を追加してΔ結線に変更できる。
出力は変圧器1台の容量の√3倍で,Δ結線の出力の約57.7%,変圧器の利用率は約86.6%となる。
49 字V結線の出力はΔ結線時の1/√3(約58%)に低下し,設備の利用率は√3/2(約87%)である。
三相誘導電動機の過負荷と欠相の2つの要素を検出して動作する保護継電器である。
38 字各相の電流を変流器や電流センサで監視し,過負荷又は欠相を検出すると電磁接触器を開放させる。
電磁接触器と組み合わせて欠相による巻線の過熱・焼損を防ぐ。反相も検出するものは3Eリレーという。
48 字整定値は電動機の定格電流に合わせ,始動電流で不要動作しないよう始動時の動作を遅らせる。
被覆を所定の長さはぎ取った単線を差し込むだけで,内部のばねが導体を押さえて接続する器具である。
47 字ねじり接続やろう付けが不要で,ボックス内の電線相互の接続を短時間で確実に行うことができる。
ストリップゲージに合わせて被覆をはぎ,導体が奥まで差し込まれたことを透明部分などで確認する。
46 字適合する電線の種類・太さ・本数を確認し,差し込んだ後に電線を軽く引いて抜けないことを確かめる。
周囲温度が公称作動温度以上になると作動する熱感知器で,バイメタルの変形などで接点を閉じる。
45 字金属の膨張やバイメタルの反転,半導体の温度特性を利用し,一局所の温度を検知する感知器である。
厨房など温度変化の大きい場所に用い,公称作動温度が最高周囲温度より20℃以上高いものを選ぶ。
46 字取付け面の下方0.3m以内に,45度以上傾斜させないように取り付ける。
電気車に供給した電流を変電所に戻す回路で,一般に走行用のレールを帰線として用いる。
41 字直流電気鉄道では帰線の電圧降下が大きいとレールの電位が上がり,大地への漏れ電流が増える。
漏れ電流による地中金属体の電食を防ぐため,レールボンドで継目の抵抗を小さくし漏れ電流を減らす。
47 字レール間をクロスボンドで接続して帰線電流を均等にし,軌道回路の区間にはインピーダンスボンドを設ける。
路面に埋設したループコイルのインダクタンスが,車両の通過により変化することを検出して車両を感知する。
50 字車両の金属部がループ上に来ると渦電流でインダクタンスが減り,発振周波数の変化から車両を検知する。
交通量の計測や信号制御,駐車場の入出庫管理に用いる。路面を切削してコイルを埋め,樹脂で充てんする。
49 字天候の影響を受けにくいが,舗装の補修や路面工事でコイルが切断されやすいため施工時期を調整する。
高圧・特別高圧の機械器具の金属製外箱や避雷器などに施し,接地抵抗値は10Ω以下とする。
43 字接地線には直径2.6mm以上の軟銅線などを用い,接地抵抗値は10Ω以下とする。
人が触れるおそれのある場所では,接地極を地下75cm以上に埋め,接地線の地下75cm~地表上2mを合成樹脂管等で覆う。
59 字接地線を鉄柱など金属体に沿って施設するときは,接地極を金属体から1m以上離して埋設する。
電線に連続して流しても,導体の温度が絶縁物の許容温度を超えない最大の電流をいう。
40 字導体の太さ,絶縁物の種類,周囲温度,敷設方法(がいし引き・管内など)により決まる。
周囲温度が高いときや同一管内に多数の電線を収めるときは,電流減少係数を乗じて低減する。
43 字幹線は負荷の定格電流の合計(電動機が多いときは割増し)以上の許容電流の電線を選定する。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 技術的な内容は,問題文にあるとおり施工上の留意点・選定上の留意点・動作原理・発生原理・定義・目的・用途・方式・方法・特徴・対策などから,1つの用語につき異なる観点で2つ書く(例:1つ目に定義や原理,2つ目に特徴や施工上の留意点)。
- 数値(接地抵抗値・絶縁抵抗値・始動電流の倍率など)や,装置・方式の名称を入れると具体的になる。用語の文字を言い換えただけの記述や,2つが同じ内容の言い換えになっている記述は点になりにくい。
- A種接地工事の接地抵抗値・接地線・施設方法は,一般に電気設備の技術基準の解釈で定められている。感知器は消防法施行規則第23条第4項。
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令和7年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年11月9日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する