電気工事に関する用語の技術的な内容
これは2級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月12日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「技術用語の記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
電気工事に関する次の用語の中から3つ選び,番号と用語を記入のうえ,技術的な内容を,それぞれについて2つ具体的に記述しなさい。
ただし,技術的な内容とは,施工上の留意点,選定上の留意点,動作原理,発生原理,定義,目的,用途,方式,方法,特徴,対策などをいう。
1.風力発電
2.架空送配電線路の耐塩対策
3.三相誘導電動機の始動方式
4.屋内配線用差込形電線コネクタ
5.光ファイバーケーブル
6.自動列車制御装置(ATC)
7.道路の照明方式(トンネル照明を除く)
8.接地抵抗試験
9.電線の許容電流
解答欄
正解
風の運動エネルギーで風車を回し,その回転エネルギーで発電機を回して電気エネルギーを得る方式である。
49 字水平軸のプロペラ形が主流で,ナセル内の増速機と発電機で発電し,ピッチ制御で出力を調整する。
出力は受風面積と風速の3乗に比例するが,風況で出力が変動するため,系統連系時は変動対策が要る。
47 字台風などの強風時はブレードのピッチを変えて回転を止め(カットアウト),風車の損傷を防ぐ。
長幹がいしや耐塩がいしを用い,又はがいしの連結個数を増やして,塩分付着による絶縁低下を防ぐ。
46 字表面漏れ距離の長い耐塩用がいしの使用や,がいしの増結(過絶縁)で絶縁耐力を高める。
がいしの活線洗浄や,はっ水性のシリコーンコンパウンドの塗布を行い,汚損を除去・抑制する。
44 字海岸付近では耐食性の高い電線を用い,金具類には溶融亜鉛めっきを施して腐食を防ぐ。
直入れ始動は全電圧を直接加える方法で,始動電流が定格の5〜7倍程度と大きいため小容量機に用いる。
48 字始動補償器始動は単巻変圧器で電圧を下げて始動し,加速後に全電圧に切り換える方法である。
スターデルタ始動は始動時Y結線,加速後Δ結線とし,始動電流・始動トルクを直入れの1/3にする。
47 字インバータ始動は電圧と周波数を徐々に上げて始動し,始動電流を抑えながら円滑に加速できる。
被覆を所定の長さはぎ取った単線を差し込むだけで,内部のばねが導体を押さえて接続する器具である。
47 字ねじり接続やろう付けが不要で,ボックス内の電線相互の接続を短時間で確実に行うことができる。
ストリップゲージに合わせて被覆をはぎ,導体が奥まで差し込まれたことを透明部分などで確認する。
46 字適合する電線の種類・太さ・本数を確認し,差し込んだ後に電線を軽く引いて抜けないことを確かめる。
屈折率の高いコアと低いクラッドからなるガラス繊維で,光の全反射により信号を伝送するケーブル。
46 字シングルモードとマルチモードがあり,長距離・大容量の伝送にはシングルモードを用いる。
伝送損失が小さく広帯域で電磁誘導の影響を受けない。曲げると損失が増えるため許容曲げ半径を守る。
47 字接続は融着接続やコネクタ接続で行い,接続損失を光パルス試験器(OTDR)などで確認する。
先行列車との間隔などに応じた許容速度を車内信号で示し,これを超えると自動でブレーキをかける装置。
48 字レールに流す信号電流で許容速度を車上に伝え,速度超過時は自動で減速し,許容速度以下で緩める。
地上信号機によらず運転台の車内信号で運転するため,新幹線や高密度運転の線区に用いられる。
44 字軌道回路で列車の位置を検知し,閉そく区間ごとの許容速度により列車の速度を連続的に制御する。
ポール照明方式は,高さ8〜12m程度のポールの先端に灯具を付ける方式で,一般の道路に広く用いる。
48 字灯具の配列には片側配列,千鳥配列,向き合わせ配列があり,道路の幅員に応じて選定する。
高欄照明方式は,高さ1m程度の高欄に灯具を連続して設ける方式で,景観を損なわないが輝度むらが出やすい。
51 字ハイマスト照明方式は,高さ20m以上のポールに多数の灯具を付ける方式で,インターチェンジなどに用いる。
接地抵抗計を用い,被測定接地極からほぼ一直線上に約10m間隔で補助接地極を2本打ち込んで測定する。
49 字測定前に接地抵抗計の電池電圧を確認し,地電圧が大きくないことを確かめてから測定する。
測定値がA種10Ω以下,D種100Ω以下など,接地工事の種類ごとの規定値以下であることを確認する。
49 字規定値を満たさないときは,接地極の追加や深打ち,接地抵抗低減剤の使用などで抵抗値を下げる。
電線に連続して流しても,導体の温度が絶縁物の許容温度を超えない最大の電流をいう。
40 字導体の太さ,絶縁物の種類,周囲温度,敷設方法(がいし引き・管内など)により決まる。
周囲温度が高いときや同一管内に多数の電線を収めるときは,電流減少係数を乗じて低減する。
43 字幹線は負荷の定格電流の合計(電動機が多いときは割増し)以上の許容電流の電線を選定する。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 技術的な内容は,問題文にあるとおり施工上の留意点・選定上の留意点・動作原理・発生原理・定義・目的・用途・方式・方法・特徴・対策などから,1つの用語につき異なる観点で2つ書く(例:1つ目に定義や原理,2つ目に特徴や施工上の留意点)。
- 数値(接地抵抗値・絶縁抵抗値・始動電流の倍率など)や,装置・方式の名称を入れると具体的になる。用語の文字を言い換えただけの記述や,2つが同じ内容の言い換えになっている記述は点になりにくい。
- 接地抵抗の判定値(A種10Ω以下,D種100Ω以下など)は,一般に電気設備の技術基準の解釈で定められている。
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令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月12日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する