配電系統の電力損失の軽減
これは2級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和3年度 後期(2021年11月14日(日)実施) No.10の問題です。論点は「配電」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
配電系統に生じる電力損失の軽減対策として,最も不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:4.柱上変圧器の低圧側の中性点を接地する。
解き方
- 配電線の電力損失は I²R なので,損失を減らすには電流を減らすか抵抗を減らす。給電点を負荷の中心に移す(亘長が短くなり抵抗が減る),力率を改善する(線路電流が減る),配電電圧を高くする(単相3線式など),太い電線を使うなどが有効である。
- 柱上変圧器の低圧側の中性点の接地(B種接地工事)は,高圧と低圧が混触したときに低圧側の電位上昇を抑えるための保安上の措置で,電力損失の軽減対策ではない。よって4が不適当である。
選択肢ごとの解説
- 1.適当。給電点を負荷の中心に移すと線路の亘長が短くなり損失が減る。
- 2.適当。力率改善で無効電流が減り,線路電流が減るので損失が減る。
- 3.適当。単相3線式は200Vも取り出せ,同じ電力を小さい電流で送れるので損失が減る。
- 4.不適当。低圧側中性点の接地は混触時の危険を防ぐ保安上の措置で,損失の軽減にはならない。
引っかけ:B種接地工事の目的は「混触時の低圧側の電位上昇の防止」。損失の軽減は「電流を減らす・抵抗を減らす」の二つで考える。
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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和3年度 後期(2021年11月14日(日)実施) No.10。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する