汽力発電所の熱効率の向上対策
これは2級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年11月12日(日)実施) No.8の問題です。論点は「発電」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
汽力発電所の熱効率の向上対策として,不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:2.復水器の内部圧力を高くする。
解き方
- 汽力発電の熱効率は,タービン入口の蒸気の温度・圧力を高くし,出口(復水器)の圧力を低く(真空度を高く)するほど向上する。
- 復水器の内部圧力を高くするとタービンで利用できる熱落差が小さくなり,効率は下がる。よって選択肢2が不適当である。
選択肢ごとの解説
- 1.適当。再熱サイクルであり,高圧タービンで仕事をした蒸気をボイラの再熱器で加熱して低圧タービンへ送るので,熱効率が向上し,タービン後段の湿り度も下がる。
- 2.不適当。復水器の圧力は低く(真空度を高く)するのが効率向上策である。
- 3.適当。再生サイクルであり,復水器で捨てる熱を減らせる。
- 4.適当。空気予熱器で排ガスの熱を回収して燃焼用空気を温めるので,ボイラ効率が上がる。
引っかけ:再熱(蒸気を再加熱)と再生(抽気で給水を加熱)の違いも問われる。排ガスで給水を予熱する節炭器(エコノマイザ)も熱回収の装置である。
同じ論点の過去問
令和8年度 前期 No.5汽力発電所の熱効率の向上
令和8年度 前期 No.11水圧管の水撃作用
令和7年度 後期 No.5ダムの形式(アーチ式ダム)
令和7年度 後期 No.11火力発電所の大気汚染対策
令和7年度 前期 No.5強制循環ボイラの構成
論点ページ:発電の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年11月12日(日)実施) No.8。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する