分路リアクトルの目的
これは2級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年11月12日(日)実施) No.9の問題です。論点は「変電」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
変電所に用いる分路リアクトルに関する次の記述のうち,[ ]に当てはまる語句の組合せとして,適当なものはどれか。
「分路リアクトルは,深夜の軽負荷時に誘導性の負荷が少なくなったとき,長距離送電線やケーブル系統の[ア]電流を打ち消し,受電端の電圧[イ]を抑制するために用いる。」
解答欄
正解
正解:1.ア:進相 イ:上昇
解き方
- 長距離送電線やケーブルは対地静電容量が大きく,軽負荷時には静電容量による進相(進み)電流が支配的になる。
- このとき受電端の電圧が送電端より高くなる現象(フェランチ現象)が起こるので,遅れ電流をとる分路リアクトルで進相電流を打ち消し,電圧上昇を抑制する。よって選択肢1が適当である。
選択肢ごとの解説
- 1.適当。進相電流を打ち消して電圧上昇を抑える。
- 2.不適当。軽負荷時に問題となるのは電圧の降下ではなく,フェランチ現象による電圧の上昇である。
- 3.不適当。分路リアクトル自体が遅相電流をとる機器であり,打ち消すのは進相電流である。
- 4.不適当。打ち消すのは進相電流,抑制するのは電圧上昇である。
引っかけ:分路リアクトル=軽負荷時の電圧上昇対策,電力用コンデンサ=重負荷時の電圧降下対策。どちらも変電所に設置して無効電力を調整する調相設備である。
同じ論点の過去問
令和8年度 前期 No.6電力用コンデンサ
令和8年度 前期 No.12変圧器の冷却方式(送油風冷式)
令和7年度 後期 No.4変圧器の並行運転の負荷分担
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令和7年度 後期 No.12変電所の母線結線方式
論点ページ:変電の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年11月12日(日)実施) No.9。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する